ブログ

1年で10人。無理なく集める「ピアノ教室の生徒募集」をプロが解説

なみのおと音楽教室は、沖縄県から大阪府に移転して2年ほどで、ほぼ生徒数が定員に達しました。

この記事では、当教室が生徒募集に使ったかんたんな2つの方法をシェアします。


  • Googleマップに最適化する

    Google Business Profileのオーナー確認(無料)をして、しっかり内容を記述。


  • 教室のホームページを作る

    GoogleマップやSNSから流れてくるユーザーの受け皿として機能するホームページを用意します。


この2点だけで、年間10名程度の入会を目指します。

当教室を運営しているアップライト合同会社は、インターネットマーケティングを主要事業としています。またこの記事はエディター/ライターの立石秀彦が制作しました。

最も重要でかんたんな2つのネット集客法

ピアノを教えながら教室のプロモーションもしないといけない……となると、手間がかかる方法はとれません。

そこで、この記事では本業の合間にできる2つの対策に絞って提案していきます。

ヒデ社長
当教室も、ほぼこの2点だけで集客しています。

インターネット検索を支配するGoogleへの最適化

日本における検索エンジンのシェア
Yahoo!はGoogleのシステムを使っている

インターネット検索最大手のGoogleは、日本で9割近いシェアを誇ります(Google+Yahoo!の合計)。

また、Googleの売上げは、年間約10兆円。そのほとんどが、検索画面などに表示される広告収入です。つまり、Googleは多くの人に検索をし続けてもらうと、広告がたくさん表示され、もうかることになります。

そこで、Googleはユーザーのためにいい情報を返してあげることを目指し、日々改良を続けています。

そう考えると、私たちは「ピアノ教室を探すユーザーが求めているもの」をホームページに記載することで、Googleから「これはいいピアノ教室だ」と評価してもらうことができるわけです。

Googleはユーザーが探しているものを検索結果として返したい。

実は多くの生徒が「近くのピアノ教室」と検索している

では、生徒たちはスマホで何を検索しているのでしょう? 実は多くのユーザー(生徒や保護者)は「近くのピアノ教室」と検索しています。

主な検索キーワードの月間検索数
キーワード検索ボリューム
ピアノ教室49500
近くのピアノ教室3600 
近くのピアノ教室 個人590
ピアノ 教室 近く390
ここから近いピアノ教室390
ピアノ教室 近く390
近くのピアノ教室 大人320
近く ピアノ教室170
この近くのピアノ教室90
近所のピアノ教室70
近くのピアノ教室 安い

「近くのピアノ教室」と検索された時に、検索結果の上位に表示されると、生徒や保護者に見つけてもらいやすくなります。

「ピアノ教室 安い」などのキーワードで検索している人は少数派です。無理をして値下げ競争をする必要はないことがわかります。

記事冒頭で述べたとおり「近くのピアノ教室」でGoogle検索結果の上位に表示されるには、2つのステップを踏むことになります。

  1. Google Business Profile(無料)を利用
  2. 受け皿となるホームページを整備しておく

これだけで、かなり効果的なプロモーションができます。

理屈としては、Googleマップ(Google Business Profile)の情報を充実させておくと、Googleがユーザーに「近くにこんなピアノ教室がありますよ」とおすすめしやすくなるということです。

「近くのピアノ教室」と検索するとマップが表示される(←これがミソ)

個人教室がピティナより上位に!
ヒデ社長
マップの情報はマップアプリだけじゃなく、検索結果に表示される! という点が重要です。

これは栃木県宇都宮市内で「近くのピアノ教室」と検索した時の検索結果画面です。一番上にマップが出ています

その結果、個人の教室がピティナなど大手教室より上に表示されています。

ヒデ社長
マップを制すれば大手教室より上に行けるから、とても重要なのです。
  1. マップの上位に表示されれば、あらゆる大手教室より上になる
  2. そこから自教室のホームページへの流れが期待できる

そこでライバルに先駆けて、ぜひともGoogleマップ対策をしておきたいわけです。

このマップ検索を最適化するために必要なのが、Google Business Profile(GBP)の無料アカウントです。

Googleマップで上位表示されるように工夫することを、日本ではMEO(Map Engine Optimization)と呼び、アメリカなどではローカルSEOと呼びます。

Googleマップで上位表示されるとどれくらいの効果があるか

上の図は、2022年8月のGBPのパフォーマンスレポート(なみのおと音楽教室)ですが、約300人がプロフィールを閲覧し、うち6人が教室のホームページへ遷移したことがわかります。

また22人がルートを検索し、教室の場所を確認しています。

これは、小さな教室としては、無視できない広告効果です。

では、ここからはGBPのメリットを活用して教室のサイトへの流入を増やす、具体的な方法を解説していきます。

ステップ① Googleマップで上位に表示されるための手順

GBPのオーナー確認がすんでいる場合、自分の教室名でGoogle検索(マップ検索ではなく普通の検索です)すると、検索結果画面に次のようなデータが表示されます。

Google に掲載中のあなたのビジネス
今月の表示回数: 12,390 回

一度GBPに登録すると、このように閲覧数を確認できるようになります。また、Googleに表示されるプロフィールを編集することができます

教室内の雰囲気が伝わる写真や、レッスン風景、使っている楽器や教本なども文字や画像で掲載できます。

こういったデータをしっかり入力しておくと、Googleも自信を持って検索ユーザーに「ここはしっかり運営されているピアノ教室ですよ」と勧めてくれます。結果として、生徒の目にとまりやすくなります。

そのためにも、まずはGBPに登録しておきましょう。

Google Business Profileに登録する(無料)

マイビジネスで自分の教室のデータを表示する方法はいくつかありますが、一番簡単なのはGoogleマップで教室名をクリックすることです。

上の図のような画面が出たら「ビジネスオーナーですか?」をクリックしてください。

次の画面で「管理を開始」ボタンを押すと、オーナー確認(その教室のオーナーであるかの確認)に進みます。

オーナー確認の方法は、電話やメール、ビデオ通話、はがきなどが選べます。

昔ははがきで確認することしかできず、日数がかかりました。現在はビデオ通話でGoogleの担当者と話をするなどの方法で、すぐにオーナー確認ができるようになっています。

オーナー確認がすむと、自分のビジネスプロフィールを編集できるようになります。

オーナー確認がすんだ2~3か月後くらいから、定期的にGBPの「パフォーマンスレポート」を確認してください。どんなキーワードでビジネスが検索されたかなど、貴重なデータを見ることができます。

Google Business Profileに入力すべき要素

GoogleはGBPに入力する項目が「正確であること」を前提としています。

そこで、教室のホームページ内の住所、電話番号やレッスン時間(営業時間)と、GBPのデータを一致させるようにしてください。

基本的な情報を入力したら、次に写真を充実させます

写真は目につく重要要素

上の図は大阪府阪南市で「近くのピアノ教室」と検索した結果ですが、検索結果の一番上に教室名と写真が表示されているのがわかります。

これはエキテンやピアノ教室ドットコムなど、大手サイトよりも上に表示されるため、ここをうまく使ってアピールするのがコツです。

現在は大手サイトより個人のピアノ教室が上位に表示されやすい

この画面で目立つのが写真です。

写真は単にピアノが写っている、といった味気ないものでなく、なるべく楽しい雰囲気・明るい雰囲気のものを選んでアップしてください。

あとは少しずつ使い方を学びながら、GBPの内容を充実させていきましょう。ブログに類似した形での情報発信もできるので、そういった使い方を検討してもいいかもしれません(GBPの「最新情報を追加」機能を使います)。

一般的には「GBP対策は口コミが大切」といわれますが、ピアノ教室の場合は無理をして口コミを集めない方がいいと思います。生徒に口コミ投稿を依頼するとどうしても★5つになってしまいますが、★5が並ぶとかなり怪しく見えます。また、投稿を依頼する行為自体がGoogleのガイドラインに反します。

Google Business Profileに入れてはいけない要素

「バイオリン教室」などと入れるのはガイドライン違反

いちばん注意したいのは、ビジネス名(教室名)に、余計な文字を付け足さないこと。絶対に教室名だけを入れるようにしてください。

たとえば……

「なみのおと音楽教室 体験レッスン無料受付中」

のように余計な文字を付け足してしまうと、Googleのガイドライン違反となり、GBPに表示されなくなる可能性があります。

また、①実際の看板、②ホームページ、③GBPの教室名は、すべて完全に一致させるようにしてください。

Googleはストリートビューで教室の看板を読み取っています。看板とGBPを一致させておきましょう。

最後に、Google Business Profileについて、少し長いですが役に立つ動画を貼っておきます。これを見れば、GBPについて必要十分な知識が身につきます。

ステップ② 教室紹介サイトではなく自社サイトを上位に!

教室名の検索結果がこうなるのが理想

自社(自教室)独自のホームページを作ることは、GBPやSNSからの集客を、最終的に「体験レッスン申込み」に落とし込む仕組み作りになります。

なみのおと音楽教室の場合、ほぼすべての入会申込みが、最終的に自社のサイトを経由して行われました。

とっかかりはSNSやGBP、アメブロであっても、必ず自社サイトを見て連絡をしているということです。

教室名など、自社サービス名で検索することを「指名検索」といいます。指名検索で上位を取ることはGoogle対策のなかでも重要といわれています。

自分のサイトが検索結果の上部に表示されるようにする

教室名で検索した時エキテンなどが上位になる例

もしかして「自分の教室名」で検索した時、エキテンやピアノ教室紹介サイト(ピアノ教室ドットコムなど)が、自分のサイトより上位に表示されていないでしょうか?

こういう場合、2つのデメリットがあります。

  1. ピアノ教室紹介サイト経由の申込みはお金を取られる
  2. 他の教室のデータも表示されるので比べられてしまう

ピアノ教室の紹介サイトを見られてしまうと、ちょっと値段が安い他の教室に、生徒や保護者の目が向いてしまうかもしれません。

そういう機会損失を避けるためにも、自社のホームページを上位表示させるようにしましょう。

ホームページを作る方法は?

ざっくりと、今考えられるホームページの制作方法を考えると、以下の表のようになります。

Web制作会社に依頼5~200万円実力はピンキリ
Wixやグーペを利用月々1100円~コスパ高い
WordPressで自作年間3000円くらい~プロはこれ一択

Web制作業者に頼むと、かなりピンキリで、ダメなところは相当ダメです。

ヒデ社長
これで本当にお金を取るの!? と驚くケースも見てきました。

ですから、外注はとりあえず候補から外すほうがいいでしょう。かといって、プロが使うWordPressでサイトを構築するのも、あまり効率がよくありません。

プロなら自由度が高く、やりたいことが大抵できてしまうWordPressを使いますが、敷居が高いのが難点です。

ということで、Wixやグーペなどの「契約したらデザインテンプレートを選ぶだけ!」というサービスがおすすめです。

また、Wixは「このサイトはWixで作ったな」とバレバレすぎるため、まずはグーペを検討するといいでしょう(ちょっと安いのも魅力)。

パソコンが苦手な先生なら「グーペ」がおすすめ

グーペをまとめると、プロが作ったように見えるホームページを、アメブロ感覚で作れるサービスです。インターネット大手のGMOが運営しているので、安心して使えます。

論より証拠。「この教室のサイトはいいな!」と思ったところを紹介しておきます。

かなりちゃんとした教室だな、と伝わりますよね。そして見た目だけでなく、書いている中味も魅力的です。

グーペのメリットとデメリットを整理

正直、グーペをすべての人に勧めるかというと、そういうわけではありません。パソコンに強い先生であれば、迷わずWordPressを選んでください。

ただ、WordPressなどCMSの勉強に何十時間も割けない! という場合は、かんたんかつそこそこかわいく作れるグーペは無視できない選択肢……という感じです。

考えられるグーペのメリットとデメリットをあげてみると、次のようになります。

メリット
  • かんたんにかわいいサイトを作れる
  • 不明点をメールで問合せできる
  • お問い合わせフォームやメルマガ機能が付いている
  • アクセス解析なども追加料金なしで付いてくる

手間をかけずに「ちゃんと作ってるな」と思わせるホームページが作れるのが最大のメリットですが、ちゃんとしたお問い合わせフォームがあるのもうれしい点です。体験レッスンの申込率アップにつながるからです。

デメリット
  • カスタマイズの自由度はあまり高くない
  • 月々1100円~の料金がかかる
  • 他サービスへの引っ越しがめんどう

グーペは15日間無料で試すことができるので、ベストな方法はがっちりお試ししてみること。そして「これならいける」と思ったら、正式契約するという流れでいきましょう。

グーペを利用するなら独自ドメインを取得するのでなく、無料で使えるグーペのサブドメインで十分だと思います。

また、値段が安い方のコース(1100円)で十分です。

パソコンが得意ならWPで制作!

パソコンが得意な先生であれば、WordPress(ワードプレス)を使ってサイトを構築するのがおすすめです。近々、ピアノの先生向けにWordPressの使い方解説記事も作る予定です。

目指すのはマップの上位表示と「教室名」での上位表示

なんにせよ、ホームページを作る目的は、

  1. マップ検索やSNSから流れてきたユーザーの受け皿
  2. 訪問した人に教室の特徴を伝え、体験レッスンにつなげる

といった点にあります。

どんなツールやシステムを使って制作するとしても、やるべきことは教室の魅力や楽しさをしっかり伝えること。

何を伝えるか? という中味もしっかり考えておきましょう。

生徒募集を効率化させるポイント

昔から生徒募集に使われていた、チラシ配布や飲食店などにタリフを置いてもらうといった方法は、継続して手間暇をかける必要があります。

その点、ネットで完結する仕組みを作っておけば、最初こそ手間がかかるものの、成果が出はじめれば、ある程度自動で集客を続けることができます。

効率化を考えると、めんどうでも、ネットで完結する仕組みを作りましょう。

なみのおと音楽教室で生徒募集チラシを作らなかった理由

沖縄から大阪に教室を移転するにあたって、なみのおと音楽教室では一度も募集チラシを検討しませんでした。

理由は、そもそもインターネットマーケティングに比べて効率が悪いからです。

チラシを1000枚配布しても、目を通してくれるのはわずかな人数です。その点、GBPをちゃんと整理しておけば、月間300人がそれを読んでくれます。

そこからも、インターネットを利用するほうが有利だといえます。

SNSをがんばっている先生こそ自社HPが大切

「InstagramやTwitterなど、SNSをがんばっているからホームページはいらない」、という考え方もあります。

しかし、なみのおと音楽教室の場合、InstagramやYouTubeからの集客では、必ずいったん自教室のホームページを経由して問い合わせがきています

今まで「Instagramをがんばっていたのに反響がない」という先生こそ、自教室のサイトを見直してみてはどうでしょう?

SNSからホームページへと遷移した時「この教室に問い合わせをしてみたい」「体験レッスンを申し込みたい」と思えるホームページを用意しておくと、申込数がアップします。

ホームページはそのためのツールと考え、教室の魅力をしっかり伝えられるようにしておきましょう。

結局、いちばん大切なのは教える中身!

社長の私がいうのも恐縮ですが、なみのおと音楽教室の講師はかなり優秀です。どんな生徒がきても、保護者が納得してくれるクオリティーのレッスンをしています。

たとえば、発達障害の生徒さんもいますし、他の教室でついて行けずに一度やめてしまった生徒さんもいます。

しかし、現在はみんな前向きにピアノやエレクトーンに取り組んでいます。それだけでなく、小学生や中学生が作曲や即興演奏(アドリブ)を楽しみ、コード理論を少し学んだりしています。

大切なのは「教える中身」であって、そこがしっかりしていれば、難しいことをしなくても生徒は集まります。

  1. ピアノの前に座っていられない子もしっかり指導したい
  2. なかなか譜面が読めるようにならない子の指導が難しい
  3. 家で練習してこない子の指導方法がわからない
  4. 教室の中を歩き回り、いろいろ触る子をどうやって指導するの?

そんな悩みがある方は、ぜひお問い合わせフォームからご連絡ください。

ピアノの先生向けの講座も用意しています。詳しくは以下の記事で解説していますので、時間があれば、ぜひご覧ください。

関連記事3・4歳児のピアノ「レッスンにならない」とき読んで欲しい解決のヒント

保護者の立場でも先生の立場でも、3・4歳児のピアノレッスンには悩みがつきものです。しかし、以下のような問題は、きっと解決できます。 座っていられずに歩き回る 気分が乗らないと練習しない 家で練習しない ...

続きを見る

-ブログ