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コロナ禍で注目されるオンラインレッスン

新型コロナウィルス感染症の流行とともに注目されるようになったピアノやエレクトーンのオンラインレッスン。
なみのおと音楽教室でも沖縄県と栃木県の生徒さんをオンラインで指導しています。そこでこの記事では、ピアノやエレクトーンのオンラインレッスンがどんなものか、そして対面レッスンと比べたメリットやデメリットは何かを解説していきます。
オンラインレッスンって何?

オンラインレッスンを利用すれば、教室に行かなくても生徒さんの自宅などでレッスンを受けることができます。パソコンやタブレット、スマートフォンを使って離れた場所にいる講師のレッスンを受けることになります。
従来の対面レッスンに比べてメリットやデメリットがありますので、まずはその点をご紹介します。
メリット
- 送迎の時間がなくなるので、スキマ時間でレッスンを受けられる
- 自宅を出ずにレッスンが受けられるので感染症の心配が少なくなる
- これまで難しかった遠方の先生のレッスンを受けられる
デメリット
- 小さいお子さんの場合保護者がついている必要がある(時間的拘束)
- 細かいタッチなど技術面を教えてもらう点で少し不安がある
- お家のネット環境や機材の性能によってはスムーズに受講しづらい
- お家の間取りによってはレッスンに集中できない場合もある
オンラインレッスンをしてみてわかること

オンラインレッスンは対面レッスンの代わりになりますが、繊細な技術を伝えるなど一部の場面では、対面レッスンにしかできないこともあります。
また、間取りによっては生徒さんが集中できないケースがあるかなと思います。リビングにピアノが置いてあって家族が出入りするようなケースでは、気が散ってしまう可能性があります。
そして保護者の方の立場で考えると、オンラインレッスンにかかる手間も知っておいてほしいポイントです。
対面レッスンでは送迎の必要がある反面、いちど生徒さんを教室に連れて行ってあげれば、レッスン中は手がかかりません。
オンラインレッスンでは送迎の手間がありませんが、特に小さいお子さんの場合、レッスン中ずっと生徒さんについている必要があります。
実際のオンラインレッスン【幼児の場合】

なみのおと音楽教室では、もうすぐ4歳になるあみちゃんのレッスンをオンラインで行っています。大阪と栃木という遠隔地なので、対面レッスンでのフォローはできません。すべてオンラインで完結させています。
レッスン内容はリトミックを中心に、少し鍵盤に触れながら音楽に親しんでいってもらうという段階です。
オンラインの場合、これくらいの年齢だと、どうしても保護者の方についていただく必要があります。
あみちゃんはレッスン中もいろいろなものに興味を持ってしまうので、時々画面から消えてしまいます。その後戻ってきておオモチャや大切にしているものを見せてくれたりするのですが、お母さんはその間ハラハラされているようです。「すみません!」と、いつも謝っておられますが、小さいお子さんの場合はこういった点は仕方がないことかなと思います。リラックスできる自宅の環境では、じっとしていろという方がムリですね。
あみちゃん本人には楽しんでレッスンを受けてもらえているようですが、保護者の方にとってはレッスンの間ずっと目が離せないので、なかなか大変かもしれません。
【あみちゃんのお母さんのコメント】
のりこ先生はやさしい声で物腰も柔らかいので、安心してレッスンを見守ることができます。あみが興味を示した部分に先生が対応してくれるので、伸びる部分に刺激をもらえていると感じます。また、マンツーマンでレッスンしていただいているので、ほかの子に引きずられることがないのが良い点だと思います。
近所にピアノやリトミックの教室がないので、自宅でできるオンラインレッスンは負担が少なく、とても助かります。ノートパソコン内蔵のカメラとマイクでもしっかり子どもの耳に届いています。
レッスンに集中できずにすぐに関係ないことを始めてしまうのですが、どのくらい声掛けしたり、うながしたりしたらいいのか、加減が難しいかなと思いうことがあります。
実際のオンラインレッスン【小学生の場合】

小学校高学年のRちゃんの場合も、オンラインでレッスンをしています。Rちゃんは沖縄に住んでいるので、やはり対面レッスンでのフォローはできません。
しかし、これぐらいの年齢になると、ほとんど対面の場合と変わらない感覚でレッスンを進めていくことができます。
ただどうしても対面の場合と違って、オンラインでは音を出したときにズレが出たりてしまいます。そのため、講師と生徒さんが一緒に演奏できません(通信の遅延があるためです)。通信環境によっては生徒さんの出した音をしっかり聞き取ることができない場合もあります。そういう時はあらかじめ音源を送ったり、逆に生徒さんが演奏した音源を送ってもらったりします。
音源をMP3などの形式で送受信する必要があるので、少しだけパソコンやネットの知識も必要になりますし、録音や送信の手間もかかってしまいます。保護者の方は、その点もご理解いただいた方が良いかもしれません。
オンラインレッスンで必要なもの

いろんなホームページで「スマホがあればオンラインレッスンを受けられる」と解説しています。確かにスマホひとつでオンラインレッスンを受ける事も可能ですが、できれば光回線などの高速回線が望ましいといえます。
実際にオンラインでレッスンをしていても、スマホで受講されている生徒さんだと、時々回線が不安定になることがあります。また画面のサイズを考えてみても、できればタブレットやPCの方が望ましいと思います。少しでも大きい画面で見た方が、講師が解説しようとしていることが伝わりやすいからです。
なみのおと音楽教室で使っているソフトウェアは、主にzoomです。スマホやタブレットのzoomアプリもありますので、パソコンがなくても受講は可能です。また何らかの理由でzoomが使えないときには、LINEなど他の手段に切り替えることもあります。
対面レッスンと比べた費用面は?

対面レッスンに比べてオンラインレッスンを安くできるのかというと、そういうわけでもありません。講師側には対面レッスンには必要なかったコストもかかりますし、行っているレッスンの内容も同じだからです。
オンラインに特化した音楽教室では低価格をうたっている場合もありますが、それはオンラインだから安いというのではなく、他の理由でコストを削減しているのだと思います。
生徒さんの年齢により状況が変わってきます
あみちゃんとRちゃんの例で述べたように、幼児期のお子さんと小学生では、オンラインレッスンの大変さが違ってきます。特に保護者の方の手間はだいぶ変わってくると思いますので、その点についてレッスンをお願いする講師の方と相談してみたら良いと思います。
オンラインレッスンをうまく活用するには?

オンラインレッスンの最大のメリットは、感染症の心配がないことと、往復の時間が必要ない事です。ただし、感染症はコロナウィルスのワクチンが開発されると、今よりも気にしなくてすむようになるかもしれません。
それを前提に考えると、実は、オンラインレッスンと対面レッスンをうまく組み合わせるのが効率的ではないかと思っています。
例えばレッスンを受けてみたい講師の先生が少し遠方に住んでいる、といった場合。先生がオンラインレッスンに対応してくれるのであれば、普段はオンラインレッスンで指導してもらい、月に1度くらい対面レッスンを受けるといった方法も考えられます。
そういった考え方が普及してくれば、これまで「少し遠くて通えなかった」いう音楽教室のレッスンを受けることが現実的になってきます。
なみのおと音楽教室では、クラシックだけでなく、ポピュラー音楽をたくさん経験します。コード理論やアドリブ、作曲といった点も重視しています。「耳コピや作曲を学べる音楽教室を探しているけれど、なかなか近くにはない 」という場合、ぜひお問い合わせください。
オンラインレッスン+通える時だけ対面レッスンで、といった組み合わせも大歓迎です。