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ウクレレ「最初の一本」は1~4万円のソプラノがベスト。おすすめ機種と理由は?

「初めて買うウクレレの予算がわからない」という方には「1~4万円」と断言します

なぜ「~4万円」と中途半端なのかというと、4万円の予算でFujigenのPupukeaというウクレレが買えるからです。日本が誇る弦楽器ファクトリーFujigen製品が手に入るなら、これ以上のウクレレを買う必要はないでしょう。

Pupukea UF-30 product image

また「初めて買うウクレレの選び方がわからない」という方は、誰もがすすめる定番商品から選びましょう

初めて買う時は試奏してもよくわからないので、とりあえず評価が高いウクレレにしておくのが正解です。

ここで「ちょっと変わったウクレレを買いたい」と思ってしまった筆者の失敗談も、最後に紹介しています。

ゆるレレ
ほんとに、最初の一本は定番モデルから選んでください。それがベストです。

聞いたことがないメーカーや、ちょっと変わったサイズや形のウクレレは、2本目を買う時に検討するのが正解です。

価格帯別おすすめのウクレレ7選

島村楽器店頭のHanalei
島村楽器のHanaleiはコスパすごいです

ここでは、価格帯別におすすめのウクレレを7本紹介します。テッパンのおすすめウクレレですが、バリエーションは豊富でなく、むしろ似たような傾向の7本です。

おすすめ条件に合うものを選ぶと似てくるんですよね。

違うのは価格帯。値段が上がるとクオリティーも上がっていきますから、おサイフと相談して選んでください。

どれを選んでも、失敗だけはありません。必ず、楽器としてしっかりした性能が出ています。

1万円で買えるコスパ最強のウクレレ2本

Kala KA-15S product image
定番中の定番KALA KAシリーズ

1万円前後で買えるのは、どうしても中国製造のモデル。その中でもアメリカブランドのKALAと、日本のHanalei(島村楽器)をピックアップしました。いずれも、安くてちゃんとしている優等生です。

KALA KA-15S

「初心者向けのウクレレは?」と聞かれて、多くの人が最初にあげる無難な選択がKALA KA-15S。合板ですが木材はマホガニーで、しっかりチューニングできるギヤペグを採用しています。

このモデルを騒音計で測定したことがあるのですが、音量は十分すぎるほど大きく、鳴りがいいウクレレだと確認できました。

定評あるKALAの入門モデル
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Hanalei HUK80

この値段でトップ(弦が貼ってある部分の板)がマホガニーの単板です。Hanaleiは島村楽器オリジナルブランドなので、よく島村楽器の店頭に並んでいます。「自由に演奏してください」と書いてあるので、いつも弾きまくって帰ってきますが「この値段なのによくできてるなぁ」と思ってしまいます。

この値段でトップ単板は驚異的!
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2万円で狙える国産のウクレレと強力なライバル

2万円前後から国産の楽器が狙える! というのはウクレレの特権。管楽器などでは考えられませんよね。

ただ、予算2万円は微妙なライン。2つの選択肢が考えられます。

合板ながら国産のモデルを選ぶか、海外有名ブランドの単板のモデルを選ぶか? ここでは国産vs外国産の、よくできたウクレレをご紹介します。

Famous FS-1G

2万円で買える国産ウクレレなので、当然人気の商品です。上の動画で伴奏に使っているウクレレですが、ほどほどにシャープでほどほどにウクレレらしく、文句のつけにくいサウンドです。何を弾いてもそこそこハマる、という優等生感はさすがFamous。迷ったらこのFS-1Gにしてください。マホガニー合板ですが、国産なので丁寧につくられています。

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aNueNue aNN-S3 Solid Mahogany

台湾ブランドのaNueNueだと2万円で合板でなく単板(ソリッド)のマホガニーになり、材質がワンランクアップします。じつは細部を必死で見比べてみても、Famous FS-1Gとそれほど変わりません。ていねいにしっかりと作られています。試奏してみると好き嫌いのない素直なサウンドで、オールマイティーに使えます。

トップ単板で鳴りもいいウクレレ
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3万円で狙えるコア材の国産ウクレレとライバル

Famous FS-5G product image

予算3万円になると選択肢が広がります。FamousのFS-5Gなら木材がハワイアンコアになり、一気にサウンドがゴージャスに。一方でハワイの高級ブランドが展開するサブブランドも狙える価格帯になります。ハワイアンブランドでも、たとえばKo'olauが展開するPonoならマンゴー材単板モデルに手が届きます。

Famous FS-5G

見た目はFS-1Gと似ていますが、FS-5Gは合板ながらハワイアンコアを使っています。この2本を弾き比べると、FS-5Gのほうが華やかで抜けのあるサウンドで、音の厚みも感じられます。値段分しっかりワンランクアップしていると感じますし、国産ならではの作り込みのよさも魅力です。

ハワイアンコアではなやかなサウンド
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PONO MS SOPRANO UKULELE Mahogany Series

ハワイの有名ブランドKo'olauが展開するサブブランドがPONO。ハワイ産ではなくインドネシアの工場で作られるものの、Ko'olauのクラフトマンが技術指導を行っているため高品質です。しかも木材はオール単板のマンゴー。マンゴーのサウンドはちょっと甘めの響きで、少ししっとり感があります。紹介しているのはストレートペグのモデルですがギヤペグのものもラインナップされています。

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ハワイの有名ブランドといえばKoAlohaが展開するサブブランドKoAlanaもありますが、ちょっと印象がよくないので紹介していません。初期のKoAlanaは残念なくらい雑だったからです。

4万円で日本が誇るFujigenのウクレレを買う

Fujigenのラベル
Fujigenは間違いなくおすすめできます

日本の弦楽器ファクトリーの中でも、世界的に高い評価を得ているFujigen。高品質なウクレレを作っていますが、なかでもPupukeaというラインはコスパが高く、マホガニー単板のウクレレが4万円前後で手に入ります。この価格で日本製で、この音と品質であれば、誰もが納得。上級者になっても使えます。

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とりあえずPupukeaを持っていれば「おっ」と思ってもらえることは確かです。

ウクレレ「最初の一本」を選ぶポイントを解説

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ウクレレを選ぶ時、本当は大きな楽器店や専門店で実際に弾いてみるのがベスト。しかし、まだあまりウクレレが弾けない段階では試奏して選ぶのは難しいでしょう。

この段階では自分の代わりに誰かが弾いて「このウクレレならいい!」と太鼓判を押しているものから選ぶのが安心です。

そこでこの記事では、コスパが高く品質がいい7本のウクレレを紹介しました。

実は、この7つのウクレレには共通するポイントがあります。

全てサイズや形や材質がポピュラーなタイプ。つまり人気があるブランド、サイズ、材質のウクレレを集めています。

人気があるのはつまり「いいウクレレだから」です。しかもたくさん流通している分、価格も控えめです。「普通だけどいい」というウクレレこそ、最初の一本に向いています

サイズはソプラノがおすすめな理由

ウクレレのサイズ解説(ソプラノ、コンサート、テナー、バリトン)
ウクレレのサイズの違い

ウクレレには4つのサイズがあります(特殊なものをのぞきます)。その4つうちバリトンというサイズはチューニングが違うので、ちょっとおすすめできません。

残りの3つのサイズはソプラノ、コンサート、テナーといいますが、その中で一番小さい(一番スタンダードな)ソプラノがおすすめサイズ

ではなぜ、初心者にはソプラノがいいのでしょうか。

  1. 一番たくさん流通している
  2. 一番値段が安い
  3. 一番機種が豊富で選べる
  4. 最終的には必ず1本ほしくなる

ソプラノをすすめる理由はいろいろありますが、ざっくりまとめてしまうと「一番安くてたくさん流通しているので、初心者向けのいいウクレレが手に入りやすい」というのが第1のポイント。

またコンサートサイズやテナーサイズを使っていても、いつか必ずソプラノもほしくなります。小さくてかわいいのに、コード演奏では大きいサイズにひけを取らないからです。

どうせいつか買うわけですから、最初から「ソプラノのちょっといいやつ」を買っておくのが正解です。

コンサートサイズやテナーサイズのウクレレについて、詳しくは以下の記事で解説しています。

関連記事ウクレレで「テナーかコンサートかどっち?」と迷ったとき自信をもって判定する方法

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形はスタンダードがおすすめな理由

スタンダードとパイナップル型のウクレレ比較
下がパイナップル

ウクレレの形は主に2つ。ギターのような型(スタンダードと呼ばれるタイプ)と、ずんどうでかわいいパイナップル型です。

どちらがいい悪いということはないのですが主流はスタンダードタイプ。たくさん作られているので、探せば必ずいい商品がみつかります。1本目のウクレレは、普通にスタンダードタイプから探しましょう。

木材はマホガニー中心に考える理由

マホガニーのウクレレ(クローズアップ)
マホガニーのウクレレ

ウクレレに使われる木材は非常に種類が多く、ギターよりもバリエーションに富んでいます。そのなかでも、初めての一本におすすめするとしたらマホガニーでしょう。

ウクレレのルーツを探っていくと、ハワイで最初に作られたものはハワイアンコアという木材を使っていました。同時期にアメリカ本土でマーチン社が作ったウクレレにはマホガニーが使われていました。

その後、マホガニーはハワイアンコアとともにウクレレ用木材の定番となっています。高価なものにはハワイアンコアが使われ、普及品はマホガニーという傾向がありますが、定番のマホガニーなら安心して使用することができます。

ウクレレの木材については、以下の記事で詳しく解説しています。

関連記事ウクレレに使う木材を解説「初めての一本に選ぶなら?」

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ウクレレの弦を巻く「ペグ」が重要な理由

ギアペグの例
玄を巻くパーツがペグ

ウクレレの弦を巻く部品の事をペグと呼びます。他にもいろんな呼び方がありますがとりあえずペグと呼んでおけばOKです

ストレートペグとギアペグの比較
上がストレートペグ、下がギアペグ

このペグには主に2つのタイプがあります。1つは昔ながらのストレートペグ、もう1つはギターと同じようなギアペグです。

とくに初心者のうちは、ギアペグが安心です。ギアペグの方がゆっくり巻き上げてくれるので合わせやすく、一度チューニングしたらズレにくいという特徴があります

この記事で紹介した7つのウクレレも、大半がギアペグを採用したモデルです(PONOを除きます)。

ストレートペグはフリクションペグとも呼ばれます。

初心者向け!ウクレレのメーカーをざっくりガイド

Famousのロゴ

ネットでは楽器専門店では見かけない、謎メーカーの製品もたくさん売られています。最近はウクレレを作るメーカーが乱立気味で、現物を見ないと怖くて選べない状況になりました。

そこで、少なくとも10年以上の歴史があり、製品のクオリティにも定評があるウクレレブランドをいくつか紹介しておきたいと思います。最初の一本は、ブランドも確認してから選んでください。

高品質ながら価格をおさえた国産ウクレレ

FGNのロゴ

日本産のウクレレもたくさん種類がありますが、最初の一本にオススメできるブランドといえばFujigenとFamousの2つが代表格でしょう。

なかでもFujigenは有名な弦楽器ファクトリーで、あのFender社がFenderジャパン設立を認めたことは有名なエピソードです。

そのFujigenの中でも低価格ラインのPupukeaウクレレは、ダントツのコストパフォーマンスを誇っています。

もうひとつ国産ブランドをあげるとしたら、ウクレレの人気が低迷した1980年代にも唯一ウクレレを作り続けてきたFamous。楽器としての完成度という点ではFujigenに一歩譲りますが、Famousウクレレも高いクオリティーを誇ります。

おすすめ海外ブランドについての基礎知識

Lehoのロゴ

最も有名なウクレレブランドはKamakaなどのハワイアンブランド。しかし、値段が高すぎてかんたんには手が出せません。

ハワイのブランドであればLehoがおすすめです。中国の工場で、値段の割に完成度が高い楽器を製造しています。

台湾発祥のブランドaNueNueもオススメです。

中国発祥で、今や巨大ブランドに成長したEnyaのウクレレも定評があります

アメリカ本国では、世界シェアNo1ともいわれるKALAが有名です。

こういったブランド名を覚えておけば、その中からいいウクレレを見つけることができるはずです。

実際にはもっとすごいブランドがいくつもあります。ハワイのブランドならKamaka、Ko'Alohaなど。日本ならAsturiasなどなど。しかしここでは、4万円以下の良品をラインナップする、入門向けブランドを紹介しています。

筆者がたくさん経験したウクレレ購入の失敗体験

初期のプラレレもひどかった…

筆者が最初にウクレレにはまったのは2007年ごろ。今ほど情報がない中で、いろんなウクレレを買って失敗しました。

この記事の真逆のことをしていたのも敗因でした。

①あまり人の意見を聞かず(当時は聞く相手もいなかったので…)、②変わったウクレレを探して購入し、③テナーサイズに飛びついたりしました。

その時の反省から、やはり最初の一本にはスタンダードサイズで定評のあるモデルが一番! と考えています。

ギターメーカーのウクレレには飛びつかない

Fenderウクレレのテレキャスヘッド
初期のフェンダーはペコペコした音でした

ギターからウクレレに転向する人ならわかると思うのですが、最初はどうしてもギターメーカーに目がいってしまいます。

筆者もOvaton(Applause by Ovation)のウクレレに飛びついてしまい大失敗。ギターではハイブランドのOvationも、ウクレレはほんとにやる気がなかったです。

実はフェンダーがウクレレを発売した時にもすぐに飛びつき失敗しました。Hau'oliというテナーウクレレでしたが、初期のフェンダー製ウクレレはデキがあまりよくなく、筆者が買ったウクレレもブリッジが剥がれてしまうという欠陥品でした。今でこそフェンダーウクレレの品質が上がっていますが、まだ評判が固まる前に飛びついてしまったことは大失敗だったなと感じています。

このように、いいギターメーカーだからいいウクレレを作っているとは限りません。

テナーは低音が豊か…とは言い切れない!?

LehoのFish(テナーサイズ)
Lehoのテナーウクレレ

テナーサイズのウクレレはボディサイズが大きいので低音が豊かだといわれることがあり。筆者もそれを信じてテナーウクレレを買ってみたのですが、当然ながらそんなことはありませんでした。

ソプラノもテナーも全く同じチューニングなので、そもそも出せる音は同じです。

ではテナーなら、同じ音を出した時にも低音成分をたくさん含む豊かな音が鳴るのでしょうか? 実はそうではありません。

テナーサイズとソプラノサイズのウクレレの音声スペクトル分析
Lehoのテナーとソプラノの比較

音声スペクトル分析アプリで観察してみると、ソプラノとテナーで音の成分に大きな違いは見当たりませんでした

いい音や豊かな音が鳴るのは、ボディの大きさではなくて、どんな工場が作ったかという技術力の差によります。

安いウクレレにいい楽器はほとんどなかった

安いウクレレの例

安ウクレレもたくさん買ってみましたが、当然ながらいいものはありませんでした。たとえYouTubeで有名な人がすすめていたとしても 5000円以下のウクレレは楽器として使い物になりません

初心者こそ、音程がしっかりしていて正しい音が出る楽器を使う必要があります。それが上達の必須条件だからです。

そう考えると予算はやはり最低でも1万円以上は出したいところです。

ただしEnyaなど一部例外があります。安くても意外といいですね。

まとめと「最初の一本」に本当におすすめなベスト3

この記事をまとめると 初心者は定評があるスタンダードなウクレレの中から 予算に合った一本を選ぶのがベスト。 まだウクレレを弾けない 時点では 楽器店で弾いてみて良いものを選ぶというわけにはいきません。そこで自分の代わりに誰かが弾き込んだうえで「このウクレレなら間違いない」というものを選ぶのが一番でしょう。

そこで、この記事では誰もが反対しないくらいコスパが高くて、よくできたウクレレ7本を紹介しました。

おすすめの7本からあえてベスト3を選ぶとしたら、以下の3本を推します。そして、予算さえなんとかなればPupukeaウクレレにしてください。これなら一生使えます。

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なみのおと音楽教室を運営するアップライト合同会社のすちゃだら社長。高校の部活(ビッグバンドジャズ)でギターを始め、その後ウクレレに持ち替えました。記事監修はピアノ講師・のりこ先生にお願いしました。

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