ウクレレ初心者

ウクレレのチューニングがすぐ狂う3つの理由と対処法。音が狂いにくくなるウラ技も紹介

2021年9月8日

「ウクレレのチューニングをしてもすぐ狂う」という理由は3つあります。ケースごとに切り分けると、次のように考えられます。

理由 対処法
弦が新しいので伸びる ①安定するまで待つ ②弦の張り方を工夫する
ストレートペグがゆるんでいる プラスドライバーで締める
楽器としての精度が低い 買い替える

この記事では、ケースごとの対処方法を解説していきます。

「ウクレレのチューニングの仕方がわからない」という場合は、記事の後半で簡単なチューニングの合わせ方を解説しています。まずはそれを見て、きっちりチューニングをあわせてみてください。

記事内ジャンプ一番簡単なチューニングの合わせ方

弦が新しい場合は伸びやすくチューニングが安定しない

弦を張り替えた直後は伸びるので安定しない

弦を張り替えた直後は、

  1. 弦が伸びる
  2. 巻き方が甘いとズレる

といった理由から、チューニングが狂いやすくなります。

新品のウクレレを買った直後も新しい弦が張られていますから、同じくチューニングが狂いやすい状態です。

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ひどい場合は1曲弾いている間にどんどんズレていく……ということもあります。

安定するまでには数日から1週間くらいかかります。その間は、弦が伸び切るのを待つしかないのですが、ちょっとした工夫の余地があります。

安定するまで待つ時のおすすめ演奏法

すでに弦を張ってしまっている場合は、なるべくうるさい曲をガンガン弾いておきましょう。少しでも弦が伸び切るのが早まります。

おすすめはクレイジーGなどジャカソロ系。以下のリンクから楽譜をダウンロードできますので、ぜひ試してみてください。

参考ウクレレ初心者は「クレイジーG」で右手のストロークとリズムをマスターしよう

超かんたんバージョンよりも、普通バージョンの方が楽しく演奏できます。

弦を張る時に音が狂いにくい工夫をしておく

弦をパッケージから出してそのまま張ってしまうと、伸びしろが大きいのでより音が狂いやすくなります。

そこで、パッケージから出したら、ひとまず弦を引っ張って伸ばしておくと、少しだけですが落ち着くのがはやくなります。

また、弦を張る時にもズレにくい工夫をしておくとベターです。ペグの可動軸に弦を巻き付けるとき、最初の1巻きを2重にしておきます。

巻き始めはペグの穴に2回通しておく

上の写真のように2回通してから巻き始めると、ペグにしっかり噛んでくれるので、その分ズレにくくなります。

左の写真のように巻き方が雑だとチューニングが狂いやすくなります。原則としてペグの穴より下側に弦を巻いていき、また弦と弦が重ならないようにきれいに巻きます。こうするとチューニングが狂いにくくなります。

ブリッジ側の結び方もおさらい

ブリッジ側の結び方も、もう一度確認しておきましょう。

特に上の写真のようにブリッジ(サドル)の穴に通して巻き付けるように留めるタイプはコツがあります。

サドルの穴に通した後2回巻き付ける

写真のようにブリッジの穴に弦を通したあと、弦の端(一番先端側)を2度巻き付けます。ここでヘッド側の弦をひっぱってみて、しっかり噛んでいるか確認してください。

弦の種類によっては滑りやすく、この方法で弦を留めるのが難しい場合があります。その場合は2度巻きでなく3度巻きにするなどの工夫が必要になります。

ストレートペグの場合はネジを締めないと緩みがち

写真の右側が最近一般的になっているギヤペグで、左側が昔からあるストレートペグです。ストレートペグはフリクションペグともいい、名前の通りネジを締めた摩擦力で弦をひっぱり続ける仕組みです。

上の写真のように、ストレートペグは簡単な構造です。白いツマミと黒い樹脂製の部品と、その左にある丸い金属の摩擦だけで弦をひっぱっています。

そのため、ストレートペグのネジが緩んでしまうと弦をひっぱる力が弱まり、すぐにチューニングが狂ってしまいます。

そこで、ストレートペグの楽器で「チューニングが狂いやすくなったな」と感じた時は、プラスドライバーでネジを締めると狂わなくなります。

チューニングの安定度ではギヤペグの方が優秀ですが、ストレートペグは構造が単純なので軽く、ウクレレのヘッドが重くなりません。演奏時のバランスがよいというメリットがあります。

楽器としての精度が出ていない場合は買い替えがベスト

「ギヤペグなのにすぐ狂う」「ストレートペグのネジを締めても効果が感じられない」という場合は、楽器の精度に問題があるかもしれません。

ウクレレは他の楽器よりも安くて手軽なのが特長ですが、それでもあまりに安いものだと演奏に支障がある可能性もあります。

たとえば2000円、3000円くらいのウクレレの場合、かなり精度が低くチューニングがあわないものも見受けられます。

とはいえサウンドハウスのプライベートブランドPLAYTECHなどは1980円でもそこそこちゃんとしていたりします。

ネット通販で買った謎ブランドの安いウクレレなどでは、どうしてもチューニングが合わないケースがあります。その場合は、買い替えるのが一番効率のいい対処法です。

買い替えるとしたら価格の目安や選び方は?

では、買い替えるとしたら最低予算は? どこで買うべき? という点が気になります。

予算については次のように考えることができます。

最低ライン 3000円前後だと超厳選したい
ちゃんと弾くなら 10000円くらいは予算をとりたい
長く弾くなら 20000円あれば国産も狙える

予算3000円以内のおすすめセット

予算3000円なら先ほど紹介したPLAYTECHのウクレレを買って、即弦を張り替えるのがおすすめです。楽器本体+交換弦で楽々3000円以内に収まります。

PLAYTECHのPUK100シリーズ(税込1980円)は驚異的なコスパを誇るのですが、2つの理由で買ったら即弦を張り替えることをおすすめします。

  1. 2000円以上で送料無料になる(20円不足)
  2. 元々の弦はかなり微妙

ちなみに2000円未満だと送料が550円かかるので、それなら580円でダダリオのナイロン弦を買った方が絶対お得です。

しかも、元々張ってある弦がかなり微妙でそのままでは使いにくいため、ぜひともダダリオ弦に替えたいところです。

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送料分の金額でまともな弦を手に入れておきましょう。

参考PLAYTECH PUK100 Green ソプラノウクレレ……コスパ高し!

参考DADDARIO ( ダダリオ ) / EJ87S……安価で評価の高いナイロン弦

とはいえこの機種は、楽器としてぎりぎりセーフかぎりぎりアウトかのボーダーライン。ちょっとでも予算に余裕があるようなら、以下に紹介する1万円以上のウクレレにしてください。

予算1~2万円だと選択肢が広がります

KALA J1

上の写真はうちにもあるKALAのKA15系(日本限定デザインのKA J1)です。KALAの1万円くらいのソプラノウクレレであれば、楽器としてもそこそこ十分な性能で、チューニングが狂ったりすることもありません。

もし2万円くらい予算を取れるとしたら、上の国産ウクレレ(Famous FS-1G)も十分狙えます。楽器単体で安いところなら2万円を少し切るくらい。チューナーなどが附属する初心者セットでも2万円ちょっとで買うことができます。

この2機種を含めた初心者向けウクレレの選び方については、以下の記事で詳しく解説しています。

参考ウクレレ初心者セットを選ぶ法則と買うべきショップ

一番簡単なチューニングの合わせ方

クリップチューナーが楽だけどなければアプリで!

最後に「チューニングの仕方がよくわからず、音が合わない」と悩んでいる方向けに、今すぐできる簡単なチューニング方法を解説します。

本当はクリップチューナーを使うのが一番ラクだと思いますが、買いに行く時間を考えると今すぐにはチューニングできません。

そこで、ここではスマホアプリを使ったチューニング方法を紹介します。

おすすめのアプリはCleartuneです。僕自身長年使っていますし、ギターデュオAcousphereの奥沢さんもべたぼめしていましたし、知り合いのベーシストも愛用しています。テッパンおすすめアプリです。

プラットフォーム 価格
iOS 490円
Android 無料

Androidは旧版ですが無料でインストールできるので、絶対このアプリにしておいてください。少々まわりがうるさくても楽器の音をしっかり拾ってくれます。

iOS版は490円ですが、その価値は十分。無料アプリがよい場合はウクレレブランドのKALAが作っているKALAアプリをおすすめします。

CleartuneもKALAアプリも使い方はほぼいっしょです。ただ、KALAアプリは若干不正確な時があります。

チューニングの前提知識

写真上から順に1弦、2弦、3弦、4弦

ウクレレのレギュラーチューニングは上の写真のように、1弦=A、2弦=E、3弦=C、4弦=Gです。

ちなみに「ドレミファソ……」と「CDEFG……」は以下のように対応しています。

チューニングする順番は一番太い3弦からスタートするのがおすすめです。

まず3弦をCに合わせるところから始めましょう。

チューナーアプリを起動して3弦を鳴らす

このように目の前にチューナーアプリを起動したスマートフォンを置き、3弦を鳴らしてみます。画面に表示されているアルファベットが今鳴っている音です。

上の写真では少し低いようなので、もう少し巻いてみます。

これで3弦がCの音に合いました。ほとんどのチューニングアプリやクリップチューナーでは、音がピッタリ合うと視覚的にわかるように表示してくれます。Cleartuneの場合は三角の部分が黃色から緑色に変わります。

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こうやってしっかりチューニングしておくとウクレレの練習も進みますよ。

あとは2弦(E)、4弦(G)、1弦(A)もチューニングすれば完了です。

クリップチューナーを使う方法や、音叉などその他の調弦方法については、以下の記事で詳しく解説しています。クリップチューナーの選び方もわかります。

参考初心者でも簡単にできるウクレレのチューニング方法

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なみのおと音楽教室を運営するアップライト合同会社のすちゃだら社長。高校の部活(ビッグバンドジャズ)でギターを始め、その後ウクレレに持ち替えました。記事監修はピアノ講師・のりこ先生、イラストは漫画家のおだ辰夫さんにお願いしました。

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