ウクレレ初心者

ウクレレでセーハするコツは「親指」にあり! 力を入れなくても弾けます

2021年12月10日

セーハが苦手な人は人さし指に力を入れる意識が強いのですが、実はそれだと効率がよくありません。

セーハが上手な人は親指の力を最大限いかして弾いています。人さし指よりも親指の方が力があり、軽く押さえられるからです。

この記事ではセーハのコツを解説して、力がない方でも簡単にセーハコード(バレーコード)が弾けることを目指します。

この記事のコツINDEX

この記事で紹介するセーハのコツは6つ。順番に確認していくと、最後にきれいな音を鳴らすことができます。

156のコードフォームを収録した無料のウクレレコード表のダウンローページもあります。

基本!親指の力を人さし指側面で受け止める

まず、一番大切なポイントから練習してみましょう!

  1. 左手人さし指を親指の方向にすこーしだけ回転
  2. 親指の力を最大限活用

親指がガッチリとネックに力を加え、人さし指はカポになったつもりで親指の力を受け止めます。

人さし指の側面を使うのがコツです

この部分に弦がはまりがち

人さし指のハラの部分は写真のように関節があり、ボコボコしています。このちょっと引っ込んだところに弦が当たってしまうと音が鳴りにくいのが問題。また、この方向だと指が曲がるというのもマイナス点です。

これだとしっかり押さえられない

上の写真のよう指が曲がると、いい音が鳴りません。

そこで、セーハする時は人さし指の側面を使います。親指のパワーをいかしたいので、使うのは親指に近い側です。

側面を使うとカポのようにきっちり押さえられる

少しだけ手首を返すような意識で、軽く親指方向に人さし指を回転させます。

この時、人さし指をぴしっと伸ばすように意識してください。

力を入れるのは親指の役目です

写真でわかるとおり、親指はヒジからの強い力を伝えることができます。そのため親指を意識すると、あまり力を入れなくてもセーハコードが押さえられるようになります。

このジェイムス・ヒルの動画を見るとわかりますが、ジェイムスはヒジを軽くしめた感じで弾いていて、セーハする時にもその力をうまくいかしています。

がちがちにヒジに力を入れるのは逆効果ですが、ヒジの力が親指に伝わっている感じを意識すると、少ない力でセーハコードが押さえられるようになります。

ヒジを自然に曲げ、軽く体に引きつけておきましょう。

もう1点、ヒジから親指に伝わった力をいかすために、親指がネックのま裏にきれいに当たるようにしてください。

セーハする時は親指の位置も意識

ヒジからの力を親指に伝えることをイメージして、

  1. 親指はネックを押すパワーをかける
  2. 人さし指はそれを受け止めて弦を押さえる

という風に考えると、それだけでセーハコードがきれいに鳴らせるはずです。

注1……今井愛彦さんのワークショップで、普段から親指の位置は固定して動かさないほうがいいよ、と教わりました。余力がある人はオープンコードでも親指を固定する練習をしておくとベターです。

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ここからは「それでもうまくいかないなー」という場合の追加のコツです。

その他のセーハのコツ3ポイント

ここからは少し細かいセーハのコツ。「一応セーハはできているよ」という人でも、ちょっとしたヒントになるかも知れません。

人さし指のベストポジションはフレットのきわ

フレットは金属の棒のようなパーツのこと。フレットワイヤーともいいます。

ウクレレの弦を押さえる時は、2本のフレットワイヤーに挟まれた空間のうち、ボディに近いほうのキワを狙います。

できるだけキワキワを押さえたほうが、少ない力でセーハすることができます。

人差し指は全部の弦を押さえきらなくてもよい

人さし指が担当する弦だけがんばればOK

上の写真はハイコードのCです。人差し指は3フレットをセーハしていますが、担当しているのは1・2弦のみ。3・4弦は別の指が押さえているので、その部分は鳴っていないくても問題ありません。そこで1・2弦に集中し、そこだけは確実に音を出すという省エネ奏法がおすすめです。

こんなふうにラクをする方法は、ウクレレ演奏に慣れてくると自然と身につきますが、最初から意識しておくと上達スピードがアップします。

「ハイコード」というのはだいたいセーハコードと同じ意味で、指板上の上の方(ボディに近い方)で弾くコードフォーム。反対語はローコードまたはオープンコードです。

手首にあまり角度をつけない

特に初心者の方は、オープンコードを弾く時より、手首の角度をつけない点に気をつけてください。

G7(オープンコード)
G7(ハイコード)

上の写真のようにローコードのG7を押さえる時は、手首を巻き込むようにしています。この状態だと手のひらとネックが離れており、力が伝わりにくいので、セーハコードは押さえにくいと感じるはずです。

そこで、コードチェンジの時には意識して手首の角度をつけすぎないようにして、親指の力をネックに伝えられるようにしましょう。

音を鳴らす瞬間だけ力を入れる

セーハコードが続いている間、ずーっと力を入れていると、曲の後半で力尽きることも……。上手な人は音が鳴っている間だけ力を入れて、音を鳴らさない瞬間はすっと力を抜いて指を休めています。

参考になる外部サイトの記事

あのギターデュオDEPAPEPEのおふたりが、セーハのコツを解説した記事をウエブ上で読むことができます(「Go!Go! GUITAR」に掲載された記事のアーカイブ)。ギター向けの記事ですが参考になります。

当サイト「大人のウクレレ入門」と共通点が多いので、気になる方はぜひ参照してみてください。正しいフォームや力の入れ方など、ウクレレでもかなり参考になります。

おまけ企画:セーハコードの練習曲ダウンロード

ここまで解説したことを実践練習してみるために、ウクレレにとってうっとうしいコードだけで構成した、セーハコード練習曲を作りました。

演奏にコツというほどのコツはいりませんが、5小節目の1拍目の「セーハしたままスライドする」ところがキモです。ここは人さし指の側面が使えていなくてハラで押さえていると、ちょっと痛いので要注意です。

PDFダウンロード

この楽譜については気にせず適当に配布していただいてOKです。その際、ブログなどでこのサイトを紹介してもらえると泣いてよろこびます。

上級者向け! セーハコードをマスターするおすすめ本

キヨシ小林さんの「ウクレレ・メソッド」

「大人のウクレレ入門」オリジナル練習曲は、コードストロークの練習だけですが、キヨシ小林さんの「ウクレレ・メソッド」という本に収録されたセーハ練習曲はより高度です。セーハしたまま単音を弾くので、ソロ弾きの練習にも効果を発揮します。

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完璧にセーハできていないと弾けないため、より高度な練習になります。

中上級以上の人であれば、ぜひこの本で練習してみてください。どの練習曲もキヨシさんの美しいアレンジで、巻末に8曲収められたオリジナル曲の1つは、あの「ミズタマリ」です。

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どうしてセーハコードが必要なの?

初心者でもセーハコードに挑戦する必要がある理由は、ウクレレを弾くにあたって、どうしてもB♭を弾かざるをえないから。ウクレレでよく出てくるヘ長調(Key=F)の楽譜では、3コードであってもB♭が出てきてしまいます。

ウクレレでは、ベーシックなはずのヘ長調でもセーハコードが避けられないため、全ウクレレ奏者にとってセーハをマスターする必要があるのです。

セーハができるとこんなメリットも!

セーハコードは必要なだけではなく、積極的に使うとすごいメリットがあります。たとえばセーハできる人は、たった6つのフォームを覚えるだけで、すべてのメジャー・マイナーコードを弾くことができます。

これは、たとえば「E♭のようにめったに出てこないコードがいきなり来た!」という時でも、余裕で弾けてしまう効率的なコードの覚え方。セーハさえできれば、この方法で全メジャーコード、全マイナーコード、全セブンスコード、全マイナーセブンスコードが弾けます。

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セーハコードは演奏の引き出しをめちゃめちゃ増やしてくれるいいヤツです。

というわけで、セーハは食わず嫌いにならず、ぜひ積極的に練習してみてください。

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セーハをマスターして、より楽しいウクレレライフを!

用語解説「セーハ」とは?

セーハコード=バレーコード。いずれも同じ意味で、1本の指で複数の弦を押さえる演奏方法です。セーハはスペイン語で、バレーは英語です。日本語ではどちらも使われていますが、セーハを使う人のほうがやや多く、バレーのほうが少数派。でもまったく同じ意味です。アメリカでは、バレーコードを「バーコード」と呼ぶ人もいます。

  • この記事を書いた人

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なみのおと音楽教室を運営するアップライト合同会社のすちゃだら社長。高校の部活(ビッグバンドジャズ)でギターを始め、その後ウクレレに持ち替えました。記事監修はピアノ講師・のりこ先生にお願いしました。

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