ウクレレ初心者

ウクレレの「ドレミファソラシド」を覚える3つのメリットと指板上の音の一覧ダウンロード

2021年9月13日

普段は「コードで伴奏しかしないよ!」という人でも、ウクレレのドレミファソラシドが指板上のどこにあるかを覚えるとお得なメリットがあります。

  1. 2人でコードとメロディを弾けば即席アンサンブルに!
  2. 違和感のある楽譜をセルフで訂正できる
  3. 押さえにくいコードを自分なりに改変できる

「ちょっとメロディを弾こうかな」くらいなら難しくはないですから、ぜひ挑戦してみてください。

この記事では……

ドレミファソラシドの超基本的な覚え方 ★☆☆
音の長さを理解して音符を読む方法 ★★☆
コードフォームを分解してみよう ★★★

の3つのテーマを解説していきます(★が多いほど難しめ)。

ダウンロードしよう!

ウクレレのフィンガーボード・チャート(指板上の音の一覧)図

まず最初にフィンガーボード・チャート(ウクレレ指板上の音一覧/PDF)を以下のリンクからダウンロードして、できれば印刷した上で手元に置いておいてください。これを見ながら記事を読むと、より理解が進みます!

DOWNLOADフィンガーボード・チャート……指板上の音の一覧表

スマホやタブレットならダウンロードしてメモリに保存しておくと便利です。

また、今から初めてウクレレを弾く! という人には以下の記事をおすすめします。

参考7日間で「アロハ・オエ」弾き語り……初心者向けおすすめ記事

3つのポジションでドレミファソラシドを弾いてみる!

ウクレレの基本スケール1
基本的なドレミ……のスケール

High-Gのウクレレなら、上の図で示したドレミ……の音階を一番よく使います(緑色の部分)。

3弦開放のド(C)はHigh-Gのウクレレで一番低い音ですが、このドから始まるドレミ……の音階は、ハ長調(Key=C)でよく登場するからです。

ちょっと弾いてみましょう。

これを覚えれば、簡単な楽譜なら弾けてしまいますよ!

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お疲れ様でした~!

と、いいたいところですが、ここで終わると1オクターブしか弾くことができません。

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ウクレレでは、ドレミファソラシ「ド」の「ド」より上の音は1弦で弾いてしまう、ということが多々あります。

1弦で弾ける音を見ておこう

ウクレレの1弦だけで弾けるスケール

1弦開放のラから数えて12フレットの間に「ラシドレミファソラ」と1オクターブぶんの音が並んでいることがわかります。1弦のハイポジションも使ったスケールは次の図のようになります。

ウクレレの基本スケール2(おおよそ2オクターブ)

実はウクレレのジャカソロ(コードソロ)では、この1弦の「ラシドレミファソラ」でメロディーを弾くことがよくあります。

ちょっと一例を見てみましょう。

このように、ほとんど1弦がメロディーを担当していて、2・3・4弦はほぼ伴奏を担当しています。

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ということで一番低いドからオクターブ上のラまで弾けるようになりました。お疲れ様でした!

……といいたいところですが、ここまでメロディを弾くのに使っていない弦がありますよね。

ウクレレソロでよく使う弦・使わない弦

そうなんです。4弦を使っていませんでしたが、あえて使う事もあります。

2・3・4弦でドレミ…を弾くこともあります

ウクレレの4弦を使ったスケール

上の図のようにドレミ……の音階を弾くことがあります。動画で見るとこんな感じです。

ウクレレの4弦と1弦はほとんど音域が変わらず(1音しか違いません)、めちゃめちゃ不便にできています。これはウクレレが元々伴奏のための楽器で、コードを弾くためにつくられたからなのですが………今ではこの不便なHigh-Gの4弦を利用して、ウクレレ独特のソロ弾きをすることがよくあります。

ウクレレのメロディの中にちょいちょい4弦の響きを入れ込むことで、独特の長い余韻が生まれます。4弦を使わなくても同じメロディを弾けるのですが、あえて4弦を使って響きを出すのが狙いです。

ジェイク・シマブクロさんはこういうのがとてもうまいです。

実際のところ僕たちがわざわざ4弦でメロディを弾くことは少ないですが、覚えておくとどこかで役に立つかもしれません。

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ということで、ほんとにお疲れ様でした!

これくらい覚えておけば、簡単な楽譜を見てメロディを弾くことができてしまうはずです。ぜひダウンロードした指板上の音の一覧表(フィンガーボード・チャート)をお手元に置いて活用してください。

DOWNLOAD指板上の音の一覧表……まだの人はここからダウンロード

そしてこの後は、少しだけややこしい話になります。

「もう少し楽譜を読めるようになりたいな」

と思う方は、ぜひ読み進めてください。

TAB譜なしでも楽譜を読む基礎知識

ここまでで、ウクレレの指板上にドレミファソラシドのどの音があるのかがわかりました。あとは、

  1. 五線譜の上でのドレミの場所
  2. 音符の長さ

……がわかれば、理屈としては楽譜が読めてしまうはずです。

五線譜の上でのドレミを再確認しましょう

ウクレレで弾ける音階を五線譜で解説

上の図にある音が、ウクレレで弾ける音のほぼすべて(♭や♯がついた場合については少し後で解説します)。

ややこしくなるので、ここではLow-Gについては触れていません。別記事で解説予定です。

五線譜のドレミがわかり、フィンガーボード・チャートで「ウクレレの指板上のどこにドレミがあるか」がわかれば、一応、五線譜の楽譜を見ながら演奏できるはずです。

反復練習も必要になります

ウクレレなど弦楽器の場合は、ピアノと違って指板上のどこにドレミ……の音階があるかを頭に入れておく必要があります。かなりガッチリと反復練習をして身につける必要があるので、「そこまではしなくてもいいかな?」と思う場合は、知識として読み流すだけでもOKです。

ただ、知識としては軽く知っておいた方がよいと思います。

基本的な音符の長さを押さえておきましょう

音符の長さ
上から順に全音符、二分音符、四分音符、八分音符

音符の長さは丸いところが黒いか白抜きか、棒に旗が何個ついているか等で表現します。上の図のように、棒のない白抜きの丸が全音符で、その半分が二分音符。

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二分音符は、全音符を2つにわけるので「二分音符」と呼びます。

さらに二分音符を半分にすると四分音符、その半分が八分音符……という関係です。

この記事では4分の4拍子の例で解説しています。

休符の長さも同じ関係です

休符の長さ
上から順に全休符、二分休符、四分休符、八分休符

休符は音を出さないでお休みする記号ですが、長さの関係は同じです。全休符の半分が二分休符で、その半分が四分休符……となっています。

付点が付くと長さが1.5倍に!

付点が付いた場合の音符の長さ

時々音符の丸の横に小さな点が付いていますが、それを付点と呼びます。付点が付くと音符の長さは1.5倍になります。上の図のような関係です。

付点が付いている楽譜「もろびとこぞりて」の例
「もろびとこぞりて」楽譜の一部

上の図はクリスマスソングとして歌われる「もろびとこぞりて」の楽譜の一部ですが、「もーろびとー、こぞーりーてー」の「ろ」「と」「て」のところに付点が付いています。

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このように付点が付くと、音符の長さが1.5倍になります。

♯や♭などの変化記号が付いたら1フレットずらす!

音の高さを変える記号を「変化記号」と呼び、主なものは以下の3つです。

記号 名称 意味
シャープ 半音高くする
フラット 半音低くする
ナチュラル 変化した音を元の高さに戻す

半音上げたり下げたりするのは、ピアノであれば黒鍵を使います。

ミとファ、シとドの間に黒鍵がありません

でも黒鍵が存在しないところもありますよね。ミとファの間や、シとドの間には黒鍵が見当たりません。

この仕組みはウクレレの指板で見た方がわかりやすいです。

ウクレレの3弦だけで弾けるスケール
♯やbがついたらフレットを1つずらします

ウクレレの3弦だけで1オクターブ弾くとしたら、弦の上の「ドレミ……」は上の写真のように並んでいます。

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音と音の間は基本的に1フレット飛ばしですが、ミとファ、シとドの間だけ間隔が詰まっていますね!

ピアノの黒鍵がないところは、音と音のすき間が狭いところだったんですね。

ちょっとややこしい話ですが、このあたりの謎の配列を知識として押さえておかないと「はて?」となってしまうこともあります。

ざっくり理解すればOKなので、次に進みましょう!

上の指板の写真でいうと、3弦開放のドとレの間を押さえると、ドのシャープまたはレのフラットになります。

パン屋さんのリズムカードをダウンロードしよう(もちろん無料)

パン屋さんのリズムカード

ここまで、かんたんに音符の長さの読み方を解説してきました。これ以上細かく解説するとものすごく長くなるので、おすすめの読譜マスター方法を2つご紹介しておきます。

ひとつは、リズムカードでリズム譜(音符の長さ)の読み方を覚える正攻法。

なみのおと音楽教室で配布している子ども向けのリズムカード「パン屋さんのリズムカード」で、楽しく練習してみてください。以下のページでダウンロードでき、また簡単な使い方も解説しています。

DOWNLOADパン屋さんのリズムカード……なみのおと音楽教室サイト内

子ども向けなので、パン屋さんごっこをしながら、「欲しいパンのリズムを叩けたら買える」というゲーム感覚のワークです。

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パンの名前に関連付けて音譜の読み方を覚えていきます。

ウラ技!無料の楽譜ソフトを使えば一発解決

MuseScore3の起動画面
シンプルながら実は機能充実

さきほどの「もろびとこぞりて」は無料の楽譜ソフト「MuseScore3」で作成しています。実はこの楽譜ソフトに入力すると、楽譜の通りに演奏してもらえるのです。

これは動画で実例を見てもらうのがはやいですね。

こんな感じでソフトに演奏してもらえれば、それをお手本として練習することができます。めんどくさいことを抜きに誰でもすぐ実行できる方法なので、超おすすめです。

MuseScoreをダウンロード

試してみたい方は、以下のリンクからMuseScoreをダウンロードしてみてください。

参考MuseScore……無料で使える楽譜作成ソフト

パソコンだけでなく、iPhoneやiPad、Android用も用意されています。

ダウンロードしたらインストールして、さっそく起動してみましょう。

MuseScoreのかんたんな使い方
これが表示されていたら「新しいスコアの作成」をクリック

立ち上げた直後に「スマートセンター」という小さいウインドウが表示されていたら、「新しいスコアの作成…」をクリックしてください。表示されなければそのまま入力できます。

左上の「N」のような形のマークをクリックして「音符入力モード」になっていることを確認し、音符を入力していきます。

音符の種類は左上のツールバーから選び、五線譜の上に置いていくだけ。全音符の横にある小さい点をクリックすると、付点を付けることができます

演奏したい楽譜が入力できたら、ツールバー上段にある右向きの三角マークをクリックすると、楽譜の内容を演奏してくれます。

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これさえわかれば難しい楽譜でも耳で聞いて演奏することができてしまいます!

無料なのでぜひダウンロードしてみてください。

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MuseScoreは、無料の楽譜ソフトの中でいま一番おすすめのソフトです。

なみのおと音楽教室でのりこ先生が生徒さんにおすすめしているのも、このソフトです。

TAB譜も作りたい場合はTuxGuitarがおすすめ!

TuxGuitarの起動画面

TuxGuitarという無料ソフトは、ギターやウクレレなどのTAB譜を作れる楽譜作成ソフトです。JavaVM上で動作するためちょっとだけインストールのハードルが高いですが、利用者も多くおすすめです。

参考TuxGuitarダウンロードページ……softonic

使い方は五線譜上に音符を置いていくのではなく、TAB譜のほうに音符を置いていき、ソフトが自動的に五線譜を生成してくれる……というもの。MuseScoreが使える人はすぐに使えるようになるはずです。

ただしデフォルトではギターの五線譜になっているので、ウクレレのテンプレートを作る必要があります。以下でウクレレ用テンプレートをダウンロードできるようにしておきますので、TuxGuitarを使う人はぜひダウンロードしておいてください。

DOWNLOADHigh.G用テンプレート

DOWNLOADLow.G用テンプレート

この章では「五線譜の音符の読み方」をざっくりと解説しました。趣味で楽しむだけなら、楽譜ソフトを利用して手抜きしてもOK! 弾きたい曲を入力する作業を続けているうちに、なんとなくソフトなしで楽譜が読めるようになってきます。無理せずぼちぼちいきましょう!

コードフォームを自分で考えられるというメリットも!

ちょっとオマケ的なメリットですが、指板上の音の位置がわかれば、どうしても押さえられないコードフォームの……

  1. どこを省略してもいいのか?
  2. どう置き換えれば押さえられるのか?

を、自分で考えることができます。

コード=和音は複数の音でできている

ドミソを楽譜上で表した画像

上の図はCのコードを構成している音「ドレミ」です。Cのコードのダイヤグラムを見てみると以下の図のようになります。

Cのコードダイヤグラム

指板上の音で見てみると次のようになります。

ウクレレの指板上に表したCのコードに含まれる音

4弦から「ソ・ド・ミ・ド」となっていることがわかりますが、「ド」が2回ありますよね。つまり1弦か3弦、どちらかの「ド」を省略しても、「ドミソ」の和音(=C)になるわけです。

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ということはコードの押さえ方を自分なりに変えることもできるわけですね!

たとえば「Emが押さえにくいな」と思ったら、構成音を見てみます。

Emのコードダイヤグラム

指板上の音と照らし合わせると「ソシミ」ということがわかります。ソが2回あるので、「そういうことなら、4弦のソは省略」ということもできます。

ただし! 和音の構成音は3つとは限らず4和音や5和音など複雑なものもたくさん。そうなってくるとコード理論を理解している人に相談した方が無難です。

とりあえず気になったコードの構成音を調べてみて、何とかなりそうなら押さえ方を工夫してみるという感じで、コードの仕組みを知りながら楽しんでみてはどうでしょう?


参考文献

河野淳(2013)『TAB譜なしでも譜面が読めるようになる本』(シンコーミュージック)

  • この記事を書いた人

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なみのおと音楽教室を運営するアップライト合同会社のすちゃだら社長。高校の部活(ビッグバンドジャズ)でギターを始め、その後ウクレレに持ち替えました。記事監修はピアノ講師・のりこ先生、イラストは漫画家のおだ辰夫さんにお願いしました。

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