ウクレレ初心者

ウクレレ初心者でも弾けるアルペジオのコツ。右手の指の順番も解説します

2022年3月22日

アルペジオ奏法をマスターすると、ウクレレ初心者から次のレベルへとステップアップできます。

アルペジオとは?

和音の構成音をバラバラに弾く奏法のこと。ストローク奏法ではコードを「ジャン」と一発で弾いていましたが、アルペジオでは1つ1つの音をバラバラに弾くことになります。

またアルペジオ奏法は、ストローク奏法にはない流れるようなバッキングが特徴です。

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これを覚えると伴奏の幅がグッと広がります!

この記事でアルペジオ奏法の基本と、上達できる練習方法をマスターしましょう!

アルペジオで弾きたいおすすめの曲

これさえ押さえればOK!いちばん簡単なアルペジオの弾き方

右手のヒジ付近でウクレレをしっかり支える

ストローク奏法でもアルペジオ奏法でも、ウクレレの持ち方は同じです。ただし、右手のヒジまわりでウクレレのボディをしっかりと支える意識をより強くもちましょう。

ストローク奏法よりも弾き方の難易度があがるので、よりしっかりとウクレレを支えて、よりウクレレを安定させた方が弾きやすいと感じます。

アルペジオを弾く時の右手の使い方

ギターと比べてウクレレの指使いは自由なのですが、一応の基本形を確認しておくと、上の写真の4つの指を使うパターン。

4つの指が4弦それぞれを担当することで、手元を見なくても正しい弦を弾けるようになります。

4つの指は、それぞれ……

親指4弦
人差し指3弦
中指2弦
薬指1弦

を担当し、余った小指を軽くウクレレ本体に触れて支えにします。

小指を支えにするのは「絶対条件」というわけではありません。きゅうくつに感じる場合、小指はボディから離してOKです。

アルペジオの楽譜2種類の読み方(入門編)

ウクレレでアルペジオを弾く場合、

  1. 弾き方を細かく指定したタブ譜
  2. コード譜を見ながら自由に弾く

という2パターンが考えられます。この記事ではタブ譜でアルペジオのパターンを解説しますが、②の「コード譜を見ながら自由に弾く」ことができればベストです。

タブ譜の読み方について、詳しくは以下の記事で解説しています。

4弦から1弦へ順番に弾いてみる

この動画は4弦から1弦へと順番にピッキングして、Cのスリーコードを弾いている例です。

タブ譜は上が1弦、下が4弦なので、最初の小節はCのコードを押さえたまま①親指、②人さし指、③中指、④薬指……と順番にピッキングしていきます。

「かんたんアルペジオ」タブ譜ダウンロード

この弾き方ができれば「アルペジオが弾けます!」と言ってもOKです。

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ただし、このすぐ下で紹介する「おすすめパターン」のほうが万能です。

おすすめパターンで「なごり雪」を弾く

応用範囲が広いおすすめ王道パターンは次のような弾き方です(動画では、|C |F |G |C |のスリーコードを弾いています)。

このパターンを、アルペジオ奏法で有名な楽曲「なごり雪」で練習してみましょう。

「なごり雪」でイルカさんがギターで弾いたパターンをウクレレに置き換えると以下のようになります。

記事内ではこのアルペジオパターンを「おすすめパターン」と呼びます。

上の画像は「なごり雪」の出だしをHigh-Gのウクレレで弾いた時のタブ譜です。右手の指は……

  1. 親指
  2. 人差し指
  3. 中指+薬指
  4. 人差し指

……となり、このパターンを繰り返します。シンプルですが、これさえ覚えておけばだいたい何とかなります。

右手の指の使い方にはいろいろな方法がありますが、まずは写真のように各指が弦に触れた状態から弾いてください。

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細かいことをいうとピッキングした指の「止め方」にも2通りありますが、ウクレレではそこまで意識しなくてもいいと思います。

参考までに「なごり雪」のコード進行をアルペジオで弾く楽譜を用意しました。

「なごり雪」アルペジオ・タブ譜

上記のボタンから楽譜をダウンロードできますが、曲の長さ(サイズ)は短めにまとめています。原曲の長さで演奏する場合は、以下のリンクから「コードスケッチ」にジャンプしてください。

このパターンで弾ける曲は?

スガシカオさんが「夜空ノムコウ」を弾き語りしたり、斉藤和義さんが「ウエディング・ソング」をギター一本で弾き語りする時も、これに近いパターンで弾いています。

アルペジオが上手くなる4つのコツ

練習してるけど……アルペジオがうまく弾けない! という時は、以下の3ポイントに注目してください。

  1. 手の甲を動かさない(安定させる)
  2. 右手の各指の音の大きさを揃える意識
  3. コードチェンジはゆっくりしたリズムから練習する
  4. キーCの楽譜から練習してみる

以下に、アルペジオのカベと対策方法を解説していきます。

コツ1 手の甲を動かさない意識をもつ

アルペジオの練習を始めると「音の大きさが一定しない」と悩むことがよくあります。

アルペジオのピッキングを安定させるには、手の甲を動かさないように意識します。手が動いてしまうと音の粒が揃わなくなるからです。

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小指をウクレレのボディに軽く付けて支えにする……というのもそのためです。

右手の甲の位置が安定すると、間違った弦を弾くことがなくなります。

コツ2 右手の各指の音の大きさを意識する

右手は親指、人さし指、中指、薬指を使って弾きます。それぞれの指の力はかなり違うので、音の大きさがバラバラになりがちです。

そこで、各指の力を加減して、均等な大きさの音が鳴るように注意してください。

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慣れてきたら逆に「3拍目にアクセントを置こう」といった感じで、強弱を付けるとベターです。

コツ3 初心に戻ってゆっくりテンポから練習

アルペジオの練習を始めると「右手に注意を取られてコードを押さえる左手の難易度がアップする!」と感じます。

また、ひとつひとつの音をきれいに鳴らさないといけないので、コードをきっちりと押さえていない事がバレがちです。

対策としては、

  1. ゆっくりしたテンポから練習して、徐々にスピードアップ
  2. 左手が押さえられなくても右手は止めない

という2点を意識してみてください。

ポジティブに「押さえられていなかったコードがわかってラッキー!」と考えて、初心に戻ってコードを押さえる練習をしてみてはどうでしょう?

ゆっくりしたテンポから練習し、徐々にスピードを上げて本来のテンポに近づけます。

コツ4 まずはキーCの楽譜で練習してみる

コード進行が難しい曲で練習してしまうと「右手も左手もいっぱいいっぱい!」という状況になりがちです。

そこで、最初はキーCの簡単な曲から練習することをおすすめします。

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キーCのスリーコードならセーハコードが出てきません。

具体例をあげると「春の小川」「きよしこの夜」などの童謡やトラディショナル系の楽曲が弾きやすいと思います。

「きよしこの夜」楽譜

記事後半で、左手のコツを別角度から解説しています。

アルペジオを練習すると上手くなる理由は?

アルペジオを練習すると「ウクレレがかっこよく弾ける」以外にも、かなり多くのメリットがあります。

  1. コードがちゃんと押さえられるようになる
  2. リズムをキープする練習になる
  3. 今後ソロを弾く時のいい練習になる

この3つのメリットをいかせるように、もう少し突っ込んでアルペジオを練習していきましょう。

強制的にコードがちゃんと押さえられるようになる!?

ストローク奏法で弾く時は、弦が1つくらい鳴っていなくてもわからない(かもしれません)のですが、アルペジオではそうはいきません。

各弦をバラバラに鳴らすので、押さえられていない音があれば一発でバレてしまいます。

そこで、自分がコードをちゃんと押さえられているかどうかを確認できる効果が期待できます。

セーハコードはコツがあります

ウクレレでキーF(ヘ長調)のアレンジは多いのですが、ヘ長調だとB♭などのセーハコードは避けられません。ただしコツがあるので、以下の記事を参照して練習してみてください。

LINK セーハのコツ

左手人さし指の側面(親指側)で押弦することが重要ポイントです。

リズムをキープするためにメトロノームを利用

アルペジオを練習し始めた時は、リズムが不安定になりがちです。そこで、この機会にメトロノームを使った練習を習慣づけるのがおすすめです。

メトロノームアプリはiPhoneでもAndroidでも、たくさん見つかります。機能が少ないシンプルなものがおすすめです。

おすすめメトロノームアプリ
iOSビートノーム
AndroidSimple Metronome

いずれもシンプルなアプリで、ビートノームにいたってはテンポを刻む以外の機能がありません。しかし、それこそがベストです。

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必要十分な機能で、広告も出ないアプリです。

メトロノームにあわせて練習することで、リズムをキープする等速感が身につきます。

「運指」の意識をもってソロの練習につなげる

アルペジオの練習に取り組み始めると「左手が押さえられない~!」と悩むことがよくあります。

そんな時は逆転の発想で対処しましょう。

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コードの構成音をいきなり全部押さえなくてもいいんですよね。

この動画は、Cのスリーコードをアルペジオで演奏していますが、CからFにコードチェンジした時、最初は4弦の2フレットだけを押さえています。その後、必要なタイミングで2弦1フレットを押さえていることがわかります。

このように、コードの構成音のうち必要に迫られたところから押さえていく……という方法で、コードチェンジが楽になります。

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それだけじゃなく、ソロ演奏の練習にもなるんです。

ウクレレのソロは単音のメロディーにコードを組み合わせることで、伴奏しながらメロも弾くという「一人二役」的なものです。

そこで、アルペジオで練習した「運指」の考え方が役に立ってきます。

余力があれば、以下の記事で触れた「基礎練習」をしておくと上達がはやくなります。

おすすめの曲とコード譜へのリンク

最後に、冒頭にあげたアルペジオおすすめ曲の中で、おすすめパターンで弾けるものをピックアップしました。

著作権の都合で楽譜は掲載できませんが、コードスケッチというサイトへのリンクを掲載しています。

神田川(かぐや姫)

フォークソングの名曲「神田川」で、南こうせつが弾いているアルペジオは、この記事で解説したおすすめパターンです(ちょっと変えているところもあります)。

原曲のコード進行は、Em |B |Em |C |D |とシンプルなので、ぜひ練習してみてください。コードは以下のリンク先で確認できます。

ふれあい(中村雅俊)

上の動画のアルペジオパターンも、この記事で紹介したおすすめパターンで弾けます(上の動画はちょっと違うパターンです)。

原曲のキーではセーハコードがけっこう出てくるので、厳しい場合はコードスケッチの機能を使って3カポにしてしまいましょう。

昔、中村雅俊さんは時代によってちょいちょい弾き方を変えていると思います。

夜空ノムコウ(SMAP)

元々はSMAPのヒット曲ですが、キーは甲斐よしひろバージョンが一番弾きやすいので、このキーで練習してみることをおすすめします。

コードスケッチの機能で5カポにするとさらに弾きやすいです。

ウエディング・ソング(斉藤和義)

結婚式で歌われるあの名曲「ウエディング・ソング」も王道アルペジオでいけます。斉藤和義さんがギター一本で弾き語りする時もそれに近い弾き方をしています。

Bメロの「ここにいる人々……」からストロークで力強く弾いてみると、さらに盛り上がりそうです。

  • この記事を書いた人

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なみのおと音楽教室を運営するアップライト合同会社のすちゃだら社長。高校の部活(ビッグバンドジャズ)でギターを始め、その後ウクレレに持ち替えました。記事監修はピアノ講師・のりこ先生にお願いしました。

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