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【解説】初心者が最初に覚える4つのコード

すべてのコード進行をとことん簡略化していくと、3つのコードで表現できるといわれています。その、究極の3つのコードで構成された楽曲をスリーコードの曲といいます。
キーC(ハ長調)のスリーコードで出てくるコードは、C、F、GまたはG7。そこで、4つのコードを覚えると、キーCのスリーコードの曲を弾くことができます!
たとえばハイロウズの「日曜日よりの使者」や童謡の「夏の思い出」などはこの3コードで弾けます。ロス・ロボスの「La Bamba」もCの3コードです。
コード「C」のフォームと押さえ方

コードCはドミソの和音です。ウクレレで弾く時は上の図のように押さえます。この図をコードダイヤグラムと呼んでいます。

ダイヤグラムはウクレレの指板をこのようにくるっと自分に向けて見ている状態を表しています。そこで、誰かがコードCを押さえているところを正面から見ると、このように見えます。

コードCは、左手の薬指で1弦の3フレットを押さえます。
コード「F」のフォームと押さえ方

コードFは、左手の中指で4弦の2フレット、人差し指で2弦の1フレットを押さえます。

コード「G」のフォームと押さえ方

コードGは少し難易度が上がります。左手の人差し指で3弦の2フレット、薬指で2弦の3フレット、中指で1弦の2フレットを押さえます。

指を狭いエリアにぎゅっと押し込まないといけないため、他の弦に触れてしまい、きれいな音が鳴らない場合があります。その点に注意してGのコードを押さえてください。
押さえにくい場合は少し下の「きれいな音でコードを押さえる5つのコツ」を参照してみてください。
コード「G7」のフォームと押さえ方

コードG7はGと同じくらいの難易度か、少しやさしいくらい。左手の中指で3弦の2フレット、人差し指で2弦の1フレット、薬指で1弦の2フレットを押さえます。

スピーディーに押さえられない時は、ひとまず人差し指を2弦1フレットに置いてしまいましょう。そこに中指と薬指を寄せていくイメージで動かすと、すばやくコードを押さえることができます。
きれいな音でコードを押さえる5つのコツ

ここまででC、F、G、G7という4つのコードを覚えましたが「思ったように鳴らない!」という人の方が多いはず。そこで、コードをきれいにならすコツをまとめました。
実は、コードをスムーズに押さえるための最大のコツは「慣れ」で、毎日15分くらい練習していると、1か月でスムーズに弾けるようになってきます。その練習時に、ここで紹介する5つのコツを意識してみてください。
なるべくフレットのキワを押さえる

弦を押さえる時は、なるべくフレットのぎりぎりキワの部分を押さえるのが鉄則です。

狙うのはボディ側のフレットの近く。この部分を押さえることで弦にしっかりテンションがかかり、音がびびりにくくなります。
左手の指は「立てる」意識で

弦を押さえる左手の指は、第一関節から先を指板に対して立てるように意識してください。そうすることで、押さえたくない弦に指が触れてしまうことを防ぐことができます。
その結果、きれいな音でコードを演奏できます。
親指はネックの裏側で「支える」

ウクレレでコードを押さえる時、左手の親指をネックの上に出す派の人と、ネックの裏側に当てる派の人がいます。どちらでも間違いではありませんが「コードチェンジがしにくいな」と感じる人は、親指をネックの裏に当ててください。
親指をネックの裏に当てる理由は2つあります。
1つめは、親指をネック裏に当てた状態ならどんなコードでも弾けること。セーハコードなど一部のコードは、親指をネックの上に出していると非常に弾きにくく、コードチェンジの時に親指を動かす必要があります。ムダな動作が必要になるので、最初から親指をネック裏に置いておくのが正解。
親指を出したままだとセーハコードが押さえにくい。
2つめは、親指を支点にして、ポジション移動時の距離を測れること。

できれば手元を見ずにコードチェンジできるのが理想ですが、親指の位置を固定しておくことで、手元を見ずにポジション移動ができるようになります。
この「親指でポジションを測る」方法は、ヒューマンアカデミー「たのまな」の今井愛彦先生に教わり、大変役に立っています。
ヒューマンアカデミー「たのまな」ウクレレ講座|公式サイト
コードフォームを「形」でイメージ

たとえばGなら、上の写真のように三角形をイメージして「形」で覚えるようにします。G7なら、逆向きの三角形です。

今後覚えるEmであれば、3段の小さな階段の形をイメージします。

このように図形をイメージすることでコードが覚えやすくなり、また指を動かすイメージができます。
将来ウクレレでメロディを弾く時も、指板上のスケールを「形」で覚えておくと間違いにくくなります。
しっかり押さえられたかをアルペジオでチェック

アルペジオという弾き方は、4つの弦をバラバラに弾く演奏法。分散和音ともいいますが、Cであれば「ソ・ド・ミ・ド…」と順番に弦を弾き、音を鳴らします。
最初は親指だけで4つの弦を順番に鳴らせばOKです。一つ一つの弦を鳴らすことで、すべての弦をきっちり押さえられているか? すべての音が鳴っているか? という確認ができます。
コードを押さえられるようになったら、アルペジオの練習もかねて、各弦をバラバラに鳴らしてみてください。そのコードが弾けているかどうかのセルフチェックになります。
アルペジオが気になる方は、以下の記事も読んでみてください。
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関連記事ウクレレ初心者でも弾けるアルペジオのコツ。右手の指の順番も解説します
続きを見る
動画で3コードの曲「ラ・バンバLa Bamba」を練習!
ロス・ロボスが映画「ラ☆バンバ」のテーマ曲として演奏した「La Bamba」は軽快なラテンロックのナンバー。けっこう本格的な演奏に見えて、実はコードが3つしか出てこない、スリーコードの曲です。
La Bambaに出てくるコード


ここまでの解説を参考に、動画に合わせて練習してみてください。楽譜はすぐ下のボタンからダウンロードできます(無料です)。
「La Bamba」楽譜ダウンロード次に覚えたい25個のコードフォーム

最初の4コードを覚えたら、次に覚えるのは25個の基本コード。合計29個のコードを覚えると、あいみょんの「マリーゴールド」やYOASOBIの「夜に駆ける」など、たくさんの曲を演奏できます。
29個の基本コードについては、別記事で詳しく解説しています。4コードをマスターしたら、ぜひそちらの記事も読んでみてください。
ウクレレ初心者が最初に覚える「29個のコード」と押さえ方解説|関連記事
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関連記事ウクレレ初心者が最初に覚える「29個のコード」と押さえ方解説
続きを見る
ウクレレコード一覧のもくじ(タップできます)
ウクレレコード押さえ方一覧表
このページでは156種類以上のウクレレコードフォーム(コードの押さえ方図)を掲載しています。また、重要なコードや押さえるのが難しいコードには、別途押さえ方ガイドをつけました。
ルートが「C」のコード
コードCは「ドミソ」の和音です。C7はそれに7th(セブンス=Cから7つめの音)が加わり、「ドミソラ#」という和音になります。ここでは、アレンジや作曲を得意とするピアノ講師ののりこ先生に、ウクレレで必要なコード(和音)を厳選してもらいました。





解説記事へのリンク
基本のコードの押さえ方を関連記事で解説しています。
関連記事コードCの押さえ方|初心者向け解説 関連記事コードC7の押さえ方|初心者向け解説 「もくじ」に戻るルートが「C#」「D♭」のコード
コードC#とD♭の構成音は同じです。そこで、D♭dim(Dフラット・ディミニッシュ)が弾きたい場合は、C#dimを見ればOKです。





ルートが「D」のコード





解説記事へのリンク
基本のコードの押さえ方を関連記事で解説しています。
関連記事コードD7の押さえ方|初心者向け解説
関連記事コードDm、Dm7の押さえ方|初心者向け解説
「もくじ」に戻るルートが「D#」「E♭」のコード
コードD#とE♭の構成音は同じです。





ルートが「E」のコード





関連記事コードEの押さえ方|初心者向け解説
「もくじ」に戻るルートが「F」のコード





解説記事へのリンク
基本のコードの押さえ方を関連記事で解説しています。
関連記事コードFの押さえ方とFが重要な理由|初心者向け解説
関連記事コードFm、Fm7の押さえ方|初心者向け解説
「もくじ」に戻るルートが「F#」「G♭」のコード
コードF#とG♭の構成音は同じです。





ルートが「G」のコード





解説記事へのリンク
基本のコードの押さえ方を関連記事で解説しています。
関連記事コードGの押さえ方|初心者向け解説 関連記事コードG7の押さえ方|初心者向け解説 「もくじ」に戻るルートが「G#」「A♭」のコード
コードG#とA♭の構成音は同じです。





ルートが「A」のコード





ルートが「A#」「B♭」のコード
A#とB♭は同じ音です。ウクレレの楽譜ではB♭がよく出てきます。





解説記事へのリンク
セーハコードの中でも避けられないのがB♭(A#)です。セーハコードは難しいイメージですが、ギターよりずっとやさしいので、ぜひ練習してみてください。
関連記事セーハするコツは「親指」にあり! |初心者向け解説
「もくじ」に戻るルートが「B」のコード





ウクレレコード表(コードチャート)ダウンロード

プリントアウトして楽譜といっしょに携帯できる、ウクレレのコード表をダウンロードできます。
サイズはA4ですが、縮小印刷してB4にしても読める大きさになっています。

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この記事の監修はのりこ先生(なみのおと音楽教室ピアノ講師)にお願いしました。
ウクレレ初心者向け!コード表の見方・使い方
この章では初心者向けに、難しいコードの押さえ方を解説しています。ちょっとずるい(?)省略の仕方も紹介しました。
上級者の方には、6つのフォームを覚えるだけでハイコードが自在に弾ける、ステップアップ解説を用意しました。
6つのフォームですべてのメジャー・マイナーコードが弾ける記事
また「コードはちゃんと弾けるよ!」という方には、8000曲以上の楽譜・コード譜がダウンロードできる記事をおすすめします。
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関連記事【9430曲】無料のウクレレ楽譜・タブ譜まとめ。すべて印刷できます
続きを見る
コードダイヤグラムのしくみ

コードダイヤグラムは、上の写真のようにウクレレを自分に向けて90度回転させた時の指板を表しています。

Cのコードで比べると、上の写真のようになります。
ダイヤグラムの一番上が1弦、一番下が4弦ですが、これを逆に考えてしまうことがよくあります。

このように、ダイヤグラムの1番上が1弦。これさえ覚えればOKですが、最初のうちは「わかっているけどややこしいよ!」となりがちです。
「ややこしいなー」と思ったら、ウクレレを持って、自分に向けて90度回転させてみてください。そうするとスッキリ理解できてしまいます。
EやBbなど難しいコードの押さえ方

全般的にいえば、ウクレレのコード弾きはギターに比べて簡単で、ラクです。
しかし、弦が4本しかないため、中には少しがんばらないと押さえられないコードも出てきます。

でも「なんだか全般的にウクレレのコードが押さえにくい」という人もいます。おそらくそれは、ウクレレの持ち方やネックの持ち方、指使いを見なおせば解決するはずです。
ウクレレの持ち方は問題ない! という人は、次の章を飛ばしてください。
ウクレレの持ち方と右手の指使いを再チェック

この写真は基本的なウクレレの持ち方です。ウクレレが上達したら、自分が弾きやすいフォームで弾けばよいのですが、最初は基本からスタートしましょう。

まず、右ヒジでウクレレのボディーを支えます。

つぎに、左手の親指と人さし指のまたで、ウクレレのネックを支えます。

最後に左手を軽く握る感じで、ウクレレの指板を押さえれば完成です。

最近はストラップを使う事が多いですが、元々ウクレレはストラップなしで、右ヒジと左手の親指・人さし指のまたで支えて演奏していました。
今でも、ウクレレの練習はこの基本フォームからスタートするとスムーズに進められます。

次に、左手の指使いを再確認。「音がきれいに鳴らないなぁ」という時、写真左のように指が寝てしまっていることがあります。
この状態だと指が隣の弦に触れてしまい、きれいな音が鳴りません。
- 指を立てるように意識する
- 親指はネックの裏側にしっかり当てる
という2点を意識して、演奏フォームを改善してください。
応用力を上げるセーハの押さえ方

上の写真はD6というコードですが、1から4弦すべての2フレットを、人さし指1本で押さえています。こういう押さえ方をセーハ、またはバレーといいます(注1)。
イメージほど難しくなく、しかも覚えれば簡単に弾けるコードが増えるという、意外とおいしいテクなので、この機会にぜひ覚えてしまってください。

上の写真のようにサウンドホールに近いフレットに寄せて押さえます。
セーハのコツ2 人さし指のちょっと側面側を使う

上の写真(右)のように人さし指のまん中部分を使うと、関節がボコボコしているため、鳴らない音が発生する危険があります。
そこで、気持ち指を寝かせる感じで、写真左のように指の側面を使うようにしてください。
この方向に押さえると、そもそも関節が曲がらないので、効率よくすべての弦を押さえることができます。
注1……スペイン語でセーハ、英語でバレーといいます。日本ではどちらも普通に使われています。
Eはセーハした方がむしろラク

ウクレレのEを普通に弾こうとすると、上の写真のようになります。
もちろんこれでもいいのですが、割ときゅうくつなコードフォームになるので、とっさのコードチェンジで手間取ることも。
そんな時、上の章で練習したセーハをすると、かなり弾きやすくなります。

こちらのほうがすばやく押さえることができます。セーハさえマスターすれば、ウクレレのコード演奏がかなりラクになるので、ぜひ練習してみてください。
C#mはどうやって押さえる?
C#mはコードダイヤグラムだけを見ると「どうやって押さえるんだろう?」と混乱しがちです。でも、ウラ技含めて押さえ方を解説するので、ご安心ください。

正攻法で考えると、2つの押さえ方があります。
セーハする方法

指を4つ使う方法

手が大きい人はセーハした方がラクですし、指が細い人であれば4本使って押さえる方法もおすすめできます。

4弦を押さえないウラ技もあり
「C#mがうまく押さえられない!」
そんな時使える、ちょっとずるいウラ技もあります。

実は、上の写真のように押さえてもC#mを弾くことができます(この場合1弦は鳴らしません)。なぜかというと、C#mの構成音は1弦・2弦・3弦だけで鳴らせてしまうからです。

とりあえず、ド#、ミ、ソ#の3つの音が鳴っていればいいので、4弦は無理に押さえずにミュートしてしまいましょう。

写真のように親指で軽く4弦に触れて、ミュートしてしまっても大丈夫です。
コードの構成音を調べる時は、下にリンクした記事内でダウンロードできる「フィンガーボード・チャート」が便利です。
ウクレレの「ドレミファソラシド」がわかる指板表と音階の弾き方
コードチャートをダウンロード

ウクレレのコードチャートは以下のボタンでダウンロードできます。PDFなので普通にプリントすればOKです。
DOWNLOADコードチャート・ダウンロード サイト内LINK無料のA6版コードブックこのコード表だけで弾ける曲はたくさんあります
このコード表には、なみのおと音楽教室のピアノ講師のりこ先生に厳選してもらった頻出コードを掲載しています。
そのため、ここに掲載された156種類のコードだけで、かなり多くの楽曲が演奏できるはずです。
参考までにこのサイト「大人のウクレレ入門」でダウンロードできる楽譜を以下にリンクしました。ぜひ、いろんな曲を弾いてみてください。
その他のおすすめ無料ダウンロード(当サイト内)
このサイト「大人のウクレレ入門」では、楽譜だけでなく、ウクレレ演奏に役立つツールや白紙の楽譜用紙もダウンロードできます。
おすすめ A6版無料「ウクレレコードブック」

この記事でダウンロードできるコードチャートと同じ156種類のコードダイヤグラムを掲載した、A6版ポケットコードブックがダウンロードできます。
用意するのは、両面印刷できるプリンターと、100円ショップで買える回転式のホチキスとカッターのみ。持ち運び便利なおすすめコードブックなので、ぜひ作ってみてください!
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関連記事ウクレレのコードブック(A6ポケット版)ダウンロードと簡単な作り方
続きを見る
ウクレレ向けにキーを変更する便利ツール

ウクレレで弾きにくい曲を、簡単に移調(キーを変更)するためのツールです。外側の円が元のコード、内側の円が移調後のコードとわかりやすく、誰でも簡単に移調できてしまいます。
実はこのツール、市販もされていますが、買うと500円~1,300円と案外高価です。以下の記事ではPDFでダウンロードしてはさみで切り抜き、ハトメでとめるだけで完成します。原価20円くらいで作れるので、ぜひ試してみてください。
ウクレレでキーを変える無料ツール|関連記事
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関連記事ウクレレでコードを簡単に移調する無料ツール(コード変換表)
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白紙のタブ譜・五線譜ダウンロード

ネットの楽譜サイトは便利ですが、著作権の関係でコピペや印刷に制限があります。「手書きでささっと写し取ってコード譜にしたい」と思うことって、ありますよね。
そんな時便利な白紙のタブ譜、五線譜、コード譜用紙をダウンロードできます。
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関連記事ウクレレ用白紙の楽譜ダウンロード(タブ譜・五線譜・リズム譜)
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