ウクレレと用具 ウクレレ初心者

ウクレレ初心者に必要なもの・あるといいもの・いらないもの

2021年10月16日

この記事では、これからウクレレを始める人、ウクレレを買ったけど何から練習すればいいかわからない人向けに、さしあたり必要なものをガイドします。

「絶対必要!」レベルのものは3つしかありません。なので、ここにしっかり予算をかけて、他のものはゆっくりと揃えていくのがおすすめです。

ウクレレ練習に絶対必要なもの

  • ウクレレ本体
  • チューナー
  • 教則本
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この3点に予算をかけて、残りは少しずつ揃えていけばOKです。

ウクレレ初心者にぴったりのモデルを選ぶ

上からソプラノ、テナー、コンサートサイズ

ウクレレにはいろいろなサイズがあります。そこで、まずどのサイズにするかを決めて、次にメーカーなどで絞り込んでいきましょう。

そこで、最初のステップ「どの大きさにするのか?」から解説していきます。

ウクレレのサイズはソプラノがおすすめ

ウクレレのサイズの違い

ウクレレの代表的なサイズは、上の図にあるソプラノ(小)、コンサート(中)、テナー(大)の3種類。バリトンウクレレというサイズもありますが、チューニングが違う(つまり弾き方も違う)ので、一般的ではありません。

結論からいうとソプラノを選ぶのがおすすめです。

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友人から「ウクレレを買いたいけど、サイズは何がいい?」と聞かれたら、僕は必ずソプラノと答えています。

最初の1本にソプラノをおすすめする理由は以下の2つです。

  1. 流通量が多くて選択肢が多い(特に初心者セットを買うならダントツ)
  2. 同じ値段でワンランク上の楽器が買える

ちょっと②はわかりにくいので解説すると、同じメーカーの同じシリーズであれば、コンサートサイズやテナーサイズより、ソプラノが安く買えるという点が重要。

たとえばFamousの入門モデルで比べると…

ソプラノサイズ Famous FS-1G 20,240円
コンサートサイズ Famous FC-1G 34,320円

限られた予算で「できるだけ安く、できるだけいいものを買う」としたら、ソプラノを第一候補にあげるのが合理的です。

木材は気にしなくていいけどマホガニーが無難

写真中央がマホガニーのウクレレ

ウクレレに使用する木材にはいろんな種類があり、木材によって音の響きも変わってきます。しかし、最初の1本であれば一番たくさん流通しているマホガニーが最適です。

マホガニーは100年以上前からウクレレに使われており、非常に長い歴史があります。また、楽器用の木材としては比較的安価で、安くてよいものが作れます。

このあたり、もっと詳しく知りたい人向けに、以下の記事で細かく解説しています。

上記の記事にはいろんな木材で作られたウクレレを弾き比べる動画も掲載しています。

単板じゃなく合板でも問題ありません

単板というのは一枚板として削り出した、いわゆる無垢の板で、合板は薄くスライスした木材を貼り合わせたもの。

これまでの常識では一枚板のほうが音がよいとされてきました。

しかし、現在、楽器用合板の技術が進歩しているので、あまりこだわる必要はありません。たとえば同じメーカーの単板と合板のモデルを比べて、必ずしも単板がよく鳴るわけでもありません。

ペグはギアペグのものがベスト

ギヤペグ(上)とストレートペグ(下)

弦を巻き取る部品をペグと呼びます(注1)。

ウクレレのペグには、大きく分けて2種類あります。

  1. ストレートペグ(フリクションペグ)
  2. ギアペグ

おすすめは断然②のギアペグです。ストレートペグは単純な構造で狂いやすく、チューニングが合わせにくいからです。

注1……ペグは別名「糸巻」「マシンヘッド」などとも呼ばれます。

初心者セットを探している人におすすめの記事

セットで買いたい! と思う人は、初心者向けウクレレセットの選び方を解説した、以下の記事をおすすめします。基本的にはしっかりしたウクレレを中心に組まれたセットを選び、チューナーとケースだけがセットされた物がおすすめです。

教則本は別途いいものを買いましょう。

チューナーはクリップタイプがベスト

ウクレレの練習でチューニングはたいへん重要な項目です。チューニングの方法を全般的に知りたい場合は以下の記事がおすすめです。

「ひとまず一番簡単なチューニング方法を知りたい」という場合はこのまま読み進めてください。

この記事では、誰でも簡単にチューニングができる、クリップチューナーを使ったチューニング方法を解説し、補足的にスマホアプリでのチューニングを解説します。

クリップチューナーは1000円が目安

クリップチューナーの価格は300円くらいから数千円まで幅広いのですが、ウクレレであれば高価なものは必要ありません。

おすすめはKORGなど有名メーカーの、安いモデルです。価格でいえば1000円~1500円の間くらいがベスト。

安すぎると簡単に壊れますし、高すぎるとムダだからです。

おすすめはKORGのHeadtune HT-U1。ウクレレ専用で使いやすいモデルです。

スマホアプリならCleartuneかKALAアプリ

KALAアプリのビギナーモード

スマホアプリでもチューニングできます。できれば有料のCleartune(490円)がおすすめですが、無料アプリで選ぶなら、ウクレレメーカーのKALAが作っているKALAアプリが使いやすいと思います。

スマホで動作中のCleartune

チューニングのあわせ方

メーターがG・C・E・Aをピッタリ示せばOK

クリップチューナーもスマホアプリも使い方は同じです。チューナー画面を見ながらウクレレのペグを回して、音がピッタリ合ったところで止めればOK。

上の図のように、4・3・2・1弦をそれぞれG・C・E・Aに合わせます。

もし「チューニングしても音がずれる!」という場合は、以下の記事を参照してみてください。

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ここまででウクレレ本体とチューナー選びまで進みました。次は「教則本」です。

教則本を選ぶのはかなり難しいです

ウクレレ本体とチューナーは「これを買えばまずOK」という基準がありましたが、教則本はそう簡単にいきません。

なぜなら、ひとりひとり楽器経験や知識の量が違っているからです。

ウクレレが初めてという人でも、ピアノやギターが弾ければ、練習の進み方が速い教則本で大丈夫です。

一方、楽器自体が初めてで「楽譜はまったく読めません!」ということなら、丁寧な解説が必要です。

楽器演奏に自信がない人なら古川先生のセット

以下の条件に当てはまる人には、調べた限り最も懇切丁寧な、古川忠義先生のDVD講座をおすすめします。

  • 楽器演奏がまったく初めてで楽譜は読めない
  • まわりに教えてくれる詳しい人がいない

この場合、市販の教則本で独学すると効率が悪いので、定評のある教材を利用するのがベストです。

古川忠義先生のDVD教材については以下の記事で詳しくレビューしています。

楽器経験者なら定番の教則本で練習してみよう

楽器経験者、とくにギター経験者はしっかりした教則本を1冊買って練習すれば、ある程度弾けるようになります。

ここで紹介するのはいずれも古い本(2005年と2008年発行)ですが、いまだに販売されている定番中の定番テキストです。

移り変わりの激しい出版界でこれほど長く販売されているということは、それだけ内容がしっかりしているという証拠。両方手元にありますが、今見てもしっかり編集されているなと感じます。

読譜に自信があれば「[大人のウクレレ]初歩の初歩入門」

CDなどの音源が附属しないぶん、定価1200円と格安です。ウクレレ界のレジェンド佐藤実さんが執筆しており、奏法部分が充実しています。「カイマナヒラ」「夜空のムコウ」「涙そうそう」などの課題曲で練習することができます。

ただし、アレンジはすぐ下で紹介する「はじめよう!ウクレレ」に劣る印象です。練習課題曲であってもキヨシ小林さんのいいアレンジで弾きたい! という場合は、「はじめよう!ウクレレ」を選んでください。

読譜に自信がない場合は「はじめよう!ウクレレ」がおすすめ

解説・演奏はあのキヨシ小林さん。練習曲もキヨシ小林アレンジなので、弾いていて楽しいものばかりです。付録CDで模範演奏を聴けるので、ちょっとくらい読譜に自信がなくても問題なく練習できます。

上記2冊のうち、どちらかを修了すれば、あとは好きな曲の楽譜本をどんどん弾いていきましょう。

以下の記事もかなりおすすめです!

ウクレレケースの種類と選び方

上からセミハード、ハード、ソフトケース

ウクレレケースは、ざっくり分けると

  • ソフトケース
  • セミハードケース
  • ハードケース

の3種類があります。

値段を抑えたい場合はソフトケースがおすすめです。ただし、ソフトケースであってもある程度厚みのある衝撃吸収パッドが入っているものを選びましょう。

10ミリくらいの衝撃吸収パッド入りを選ぶのがおすすめです。

価格帯としては2500円~3500円くらいから、ある程度しっかりしたケースが手に入ります。有名ブランドで低価格なのはイギリス発祥のブランドRITTERです。

セミハードケースはハードケースより軽くて価格も安く、相当しっかりしているものが見つかります。

このオルカスのケースはおすすめですが、Amazonではカラーによって値段がかなり違っています。ほしいカラーが高い場合は、楽天で丁寧に探すと安いものが見つかる可能性があります。タイミングによりますが1500円くらい価格が違うこともあるので、楽天内をがっちり探してみてください。

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予算5000~8000円ならセミハードケース、もう少し抑えたいならソフトケースを狙いましょう。

ハードケースは、2本目のウクレレを買う時に検討するくらいでいいかなと思います。

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ハードケースはサイズが合うものを見つけるのが難しいです。

コードブックは無料でダウンロードしてください

市販のコードブックの一例

コードブックは1冊持っておきたいアイテムです。コードの事典のような本で、わからないコードの押さえ方を調べることができます。

しかし、156種類のダイヤグラムを掲載した無料のコードブックを、このサイトでダウンロードできます。当面は購入する必要はありません。

以下の記事でPDFファイルをダウンロードしてください。

たとえばジャズやボサノバを本格的に演奏する場合、このコードブックでは足りなくなるかもしれません。そうなったら、市販のコードブックを探してみてください。

ストラップはソプラノならネックストラップでOK

ネックストラップ(左)とショルダーストラップ(右)

ウクレレのストラップにはざっくり2つの種類があります。

  • ネックレスのように首からかける(ネックストラップ)
  • ギターのように肩にかける(ショルダーストラップ)

ソプラノウクレレであれば①のネックストラップでも十分です。価格も安いので「使うかわからないけど、とりあえず1本用意しよう」という時はネックストラップにしておきましょう。

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Famousの純正ストラップでも1500円前後で手に入ります。

とりあえず最安でストラップを入手したい! という時は以下の記事が参考になります。

交換弦は半年後に必要になります

ウクレレの弦交換

ジェイク・シマブクロは「2か月に1回くらい弦を交換しよう」と言います。鈴木智貴さんは「半年に1回くらい交換しよう」と言っています(注2)。

どちらが正しいかは難しい問題ですが、僕は鈴木智貴さん派です。

そこで、まずは「半年後に弦を用意する必要がありそうだ」と考えればよいでしょう。その時までに、どんな弦を買うか考えておくといいと思います。

ウクレレ弦にはざっくり3種類あります。

  • ナイロン弦
  • ナイルガット弦
  • フロロカーボン弦

最初に用意する交換弦なら、③のフロロカーボンがおすすめです。その後、ナイロン弦やナイルガット弦も試してみると、自分にあった弦がわかるはずです。

フロロカーボン弦の中でもやわらかく弾きやすいのはマーチン社(Martin)のM-600です。

注2……鈴木智貴さん本人は1か月に1度、弦を交換するそうです。あくまでもアマチュアなら半年に1度くらいが目安、ということのようです。

スタンドやハンガーは地味に便利です

カベにネジを打てるならハンガーがおすすめ

ウクレレは急に弾きたくなる時があります。たとえばYouTubeを見ていて「このコード進行なんだっけ?」と思った時とか、ネットでふと好きな曲の楽譜を見かけた時など、ちょっと弾いてみたくなる場面はたくさんあります。そんな時、ウクレレをスタンドに立てておくとすぐに弾けて便利です。

ウクレレスタンドなら倒れにくいものを

なければないで困らないのですが、思い立ったらすぐ弾きたい派の人にはおすすめです。

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このタイプのウクレレスタンドは、使わない時コンパクトに折りたためて、なおかつ比較的安定して楽器をホールドしてくれます。価格は1500円前後が一般的です。

当面は不要なカポと永久に不要なグッズ

使わない人は使わないカポ

ウクレレの指板に取り付けてキーを変えるカポ(カポタスト)は、とりあえず不要です。半年後くらいに「自分の弾き方でカポは必要だろうか?」と考えてみて、必要なら買えばいいくらいの感じです。

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僕は弾き語りはほとんどしないし、必要なら移調してしまうので、カポは持っているけどほぼ使ったことがありません。

簡単に移調する(キーを変える)ツールは以下の記事中でダウンロードできます。

「移調円盤」というツールを探してPDFでダウンロードしてください。

ピックは必要ありません

よく初心者セットについているピックについては、この先ずっと必要ないと思います。なぜならピックを使っているプロのウクレレ奏者を見たことがないからです(サムピックを使う人はたまにいます)。

もうひとつ、ウクレレの指板に貼るポジションシールも不要だと思います。あれを貼っていて上手くなった人を見たことがないので、むしろないほうがいいレベル。

ポジションマークの例

元々ウクレレにはポジションマークがついているので、普通に弾いていれば手元を見なくても次第に弾けるようになります。

ヘタにシールがあると手元を見るくせがつき、かえって上達しないので、何も貼らずに練習する方がいいと思います。

音叉とピッチパイプも必要ありません

昔は音叉やピッチパイプでチューニングしていましたが、いまピッチパイプを使っている人はほとんど見かけません。

ピッチパイプはウクレレの各弦の音(G・C・E・A)を出す道具ですが、記事の上の方で紹介したKALAアプリで音を出せるため、存在意義がほぼありません。

音叉は440Hz(A=ラの音)を出す道具ですが、それもKALAアプリで出せるので不要です。

初心者セットにピッチパプがついていたりしますが、ムダなものにお金を払うことになるので、セットを選ぶ際には内容も確認してみてください。

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今はギター・ウクレレ専門店で「ピッチパイプください」と言っても「置いてないです」と言われることも多いです。

  • この記事を書いた人

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なみのおと音楽教室を運営するアップライト合同会社のすちゃだら社長。高校の部活(ビッグバンドジャズ)でギターを始め、その後ウクレレに持ち替えました。記事監修はピアノ講師・のりこ先生にお願いしました。

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