ウクレレと用具

ウクレレの重さと音質の違いを測定。購入時に重量チェックは重要?

2021年10月29日

ウクレレの重量は、ソプラノウクレレが400g弱、コンサートウクレレが550gくらいです。

使用している木材によって、1割くらい重さが変わることもあるようです。また、重さによる音の違いは大きくはありません。

この記事では、軽いウクレレと重いウクレレの音声スペクトラムなどを比較して音を検証しています。

この記事は「初心者がウクレレを選ぶときのポイント」を解説した記事の補足記事として作成しました。

ウクレレの重さを実測。ネットで買う時は要注意

当初、この記事を作るにあたって、Amazonの商品説明の重量もすべてリストアップして平均をとろうと考えていました。

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しかし、Amazonの商品説明はかなりテキトウでした。あり得ない重量が書かれている場合がけっこうあります。

そこで、キッチンスケールで実測したウクレレの重量に絞って記事を作成しています。手持ちのソプラノウクレレとコンサートウクレレ5本を測定しました。

ソプラノウクレレ 424g
コンサートサイズ 554.5g

平均すると上記の表のようになります。

ただし、ソプラノにはジリコテというやたら重い木材で作られた物がまじっているので、本当の平均は400g弱くらいだと考えられます。

つまり、ソプラノウクレレは400g弱、コンサートウクレレは550gくらいと考えれば、おおよそ当たっているはずです。

実際の測定値

測定方法は原始的ですが、キッチンスケールに乗せて普通に重量をはかっています。ウクレレは小さくて軽いので、トップ側を下にすると問題なくキッチンスケールに乗ってくれます。

KALA ソプラノ KA-J1 386g
KALA ソプラノ ZCT 497g
Leho ソプラノ LHS-SWR 389g
Fujigen コンサート FUS-TC 551g
Leho コンサート LHC-SWR 558g

各モデルの重さは上の表の通りでした。

Amazonの重量は信用できなさそう

本来の企画では、Amazonの商品説明をすべて調査し、平均を出そうと考えていました。しかし、見れば見るほど適当です。だいたいソプラノは「1ポンド」と書かれた物が多すぎるのですが、これはたぶんめんどくさいから「ま、1ポンドくらいか?」ということにしているのだと思われます。

1ポンドは453.592gなのですが、実際には400gを切る物が多いはずなので、10%以上違っているはずです。

また、4.41ポンドや2.43ポンドなど、ありえない重量が書かれている商品も見かけました。もしかしたら箱などパッケージ全部の重量かもしれませんが、それにしても重すぎるものがけっこうありました。

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ということで、Amazonで買う場合、重量はあてになりません。

ウクレレは重さにより音が変わるのか?

続いてウクレレの重さと音の関係を調べてみました。

結論から言うと重さと音の良し悪しはまったく関係なさそうです。まずは音量と音の成分を比較してみました。

3弦解放のドの音を弾いています。

上図は音声スペクトラムで、左が386gのKALA KA-J1、右が497gのKALA ZCTです。かなり至近距離で測っていますが、音量は以下の通り、軽量なJ1がやや大きい数値でした。

KALA KA-J1 99.1dB
KALA ZCT 93.89dB

音の成分は、グラフの右端が低音、左端が高音です。どちらのウクレレもあまり変わりはなく、強いていえば軽量なJ1のほうが低音が出ているようです。

続いて倍音の出方を見てみました。これも左がKALA KA-J1、右がKA-ZCTです。

右側、マホガニーのKA-J1のほうがきれいに倍音が出ているように見えなくもないですが、あまり違いはありませんでした。

重さによって音が大きく変わる……ということはなさそうです。

上の動画は実際の音を比べた物。J1とZCTを交互に弾いていますが、違いはあまりわかりません(3弦開放のドを弾いています)。

よく聞くと、ZCTのほうがちょっと固い音で、J1のほうがマホガニーらしい柔らかい音ですが、そこまで明確な違いでもありませんでした。

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結論

結論として以下の事ががわかりました。

  • ソプラノウクレレは400g弱
  • コンサートウクレレは550gくらい
  • 重さによる音の違いはわずか

ウクレレを選ぶ際には、重さについてはほとんど気にしなくてもよさそうですが、ジリコテなど変わった木材を使ったウクレレの場合は、一応平均的な重さとの違いを見ておくとよさそうです。といっても100gも違うことはほとんどなく、「想定外に重いウクレレを買ってしまった!」という失敗はなさそうです。

また、ソプラノウクレレの大半が300g代と、ウクレレはたいへん軽い楽器だということもわかりました。

その他にもウクレレのスペックを深掘りする記事があります

ウクレレ選びのメイン記事をサポートする、スペック深掘り記事はほかにもあります。実際に音を測定したり、さまざまな調査をして書いているので、ウクレレ選びに迷った時はぜひ参照してみてください。

また、以下の記事ではウクレレ選びをおおまかにまとめています。おすすめ機種も紹介していますので、ぜひ読んでみてください。

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なみのおと音楽教室を運営するアップライト合同会社のすちゃだら社長。高校の部活(ビッグバンドジャズ)でギターを始め、その後ウクレレに持ち替えました。記事監修はピアノ講師・のりこ先生にお願いしました。

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