エレクトーン

エレクトーンの魅力3選。デメリット含めて解説します

2020年7月3日

ピアノとエレクトーンのどちらを習おうか迷っている方は必見です。ピアノにはピアノのよさがあり、エレクトーンにはエレクトーンのよさがありますから、この記事を読んでご自分やご自分のお子さんにどちらが合っているか、参考にしていただければと思います。

幅広いジャンルの音楽を楽しめる

エレクトーン最大の魅力は、とにかく楽しいということです。市販のデータつき楽譜を買えば、ほとんどどんな曲でも弾くことができます。たったひとりでも様々な編成、様々なジャンルの楽曲を弾けるというのが他の楽器にない特徴といえるでしょう。

今のエレクトーンは音も非常にリアルなので、データによってはCDで聴いたイメージのままの音が出せますし、アレンジによってはがらっと雰囲気を変えることもできます。ひとつの楽曲を幅広いアレンジで楽しめるという点でも、音楽の幅を広げてくれる楽器といえます。

アレンジの才能を伸ばしてくれる

ちょっとエレクトーンが弾けたらいいなという人は、上述したようにデータつきの楽譜を買って、弾きたい曲を楽しむこともできます。一方、とことん追求したい人は自分でアレンジをして、音も自分で作って、リズムも組んで……。時間がかかるけれど、そうやって自分の世界を表現することも可能です。

そして、自分で音を考えて作り込んでいこうというときに、エレクトーンで遊んできた経験が役に立ちます。どんなジャンルにしよう? とイメージする場面で、たとえばエレクトーンのレジストレーションメニューを使って遊び弾きしてきた経験があれば、自然と使用する楽器を選んだり、どんなイントロではじめるかという発想ができるようになっています。

ビッグバンドジャズだったらどんな楽器で編成されているかがわかるようになりますし、逆にビッグバンドのコンサートに行ったら、編成やアレンジに注目するようになります。エレクトーンが好きで練習している生徒さんは、そういった意味で音楽体験が広がっていくと思います。ソロを取っている楽器がずっとソロを弾いているわけではないですよね。別の楽器がポンと出てきてメロディを弾くこともあります。楽曲を構成する感覚が自然と身についてくるので、アレンジ力は確実にあがります。

エレクトーンのレッスンでは、メロディーとコードだけ書かれた楽譜を見て演奏することがよくあります。グレード試験にも、このような形で即興演奏をする課題があります。これは、アレンジの原点ともいえる体験です。コードを見て構成音を考え、どんな伴奏にするか決めていくことは、アレンジに必要な作業だからです。

電子楽器としてのメリット・デメリット

練習に関しては、電子楽器ならではのメリットもあります。小さい子どもさんが練習する簡単な楽曲でも、下鍵盤とベースの音を録音してあげたうえで、右手だけで弾いてもらうと豪華な演奏になりますし、気分も乗ってきます。そうやって「弾いている楽しさ」を味わえれば、練習を続けるモチベーションにつながります

少し大きくなった生徒さんでも、参考演奏のデータを渡してあげて、たとえば上鍵盤だけオフにして練習することもできます。練習や指導に工夫の余地があるので、それが性格に合っている生徒さんであれば、アナログ楽器よりも続けやすいと思います。

また、工業製品なので、一台一台に誤差が少ないのもメリットです。発表会のホールで初めて触れたピアノのタッチがつかめなくて戸惑う……といった心配はありません。自宅の楽器とエレクトーン教室の楽器、どちらも違和感なく弾くことができます。また、調律も必要ありません。

ただ、エレクトーンの場合「いつか買い換えが必要かも……」という点は常に頭をよぎる問題。ハードウエア的に大きな変化があった場合、買い換えないといけないのがデメリットといえます。最近はハードウエアを丸ごと交換するのではなく、中身だけアップデートすることで対応できるケースが多いですが、それでも金銭的な負担は出てしまいます。一度購入したらほとんど一生モノというピアノとは、その点で違いがあります。

ピアノの場合は調律などのメンテナンスをしっかりしておけば、長く使い続けることができますので、そこはアナログ楽器のメリットだと思います。

エレクトーンの歴史

どれくらいの頻度でハードウエア的に大きな変更があったのか? 今後の買い換え時期を占うために、その点も触れておきましょう。

エレクトーンが誕生したのは、1959年のこと。演奏家用として発売されたD-1という機種でしたが、このときから上下鍵盤とペダル鍵盤という、現在のスタイルでした。その後、自動伴奏のAuto Bass Chordが搭載されたり、音源がAWM中心になるなどの進化を続けますが、1990年代に最初の大変革を迎えます。

出典「エレクトーンの変遷」(ヤマハ株式会社)

この時代はIT化が強力に進み始めた時期。1991年に発売されたEL-90では、音源の高度化などとともにフロッピーディスクドライブを搭載。ここは買い換え必須の大幅アップデートだったといえます。

次の大幅アップデートは2004年。音色やリズムの質的、量的な向上もありましたが、インターネットダイレクトコネクションなどの技術が導入された点が衝撃でした。フロッピーディスクドライブは姿を消し、USBなど現代的なインターフェイスに置き換わります。ここでも買い換え必須の大変化が起きました。

その後はハードウエアを買い換えなくても機能のアップデートができる「グレードアップシステム」の採用などにより、現在まで買い換え必須という事態は起きていません。当面はグレードアップシステムで対応できるのかなと思いますが、いつかどこかで買い換えの必要性が出てくるかもしれません。

そういった点も考慮しつつ、ピアノかエレクトーンかを考えてみてください。どちらを選んでも、自分に合った楽器を楽しめれば、人生にとってプラスになると思います。

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