「奥さんピアノの先生なの!? じゃー教えてよ」と、しょっちゅう聞かれる質問をのりこ先生に回答してもらいました。
なるほど、ポイントは2つですね。
ピアノを弾くことに着目すると4歳ごろから
1本1本の指を独立して動かせて、しっかり鍵盤を押さえられてとなると、4歳前後から……ということのようです。
そういえば、お箸を使えるようになるのも4歳前後。手指の発達について、『0歳~6歳 子どもの発達と保育の本』には、次のように書かれています。
(4歳になると)手先が器用になり、指先を思い通りに動かせるようになってくるため、はしだけで食事をすることが可能になってきます。ただ個人差もあるので、無理強いは禁物です。
0歳〜6歳 子どもの発達と保育の本 第2版 (Gakken保育Books)
お箸が使えるようになったら、そろそろピアノが弾けそうと考えればいいですね。
感性を育てるなら乳幼児期から
テクニック以外に感性や表現力も大切。そう考えると、乳幼児期から音楽に触れて、お父さんお母さんと一緒に音楽を楽しむことも大切だそうです。
リトミックやプレピアノ・プレエレクトーンコースでは、そういった感性面を育てることができます。
福島学院大学の伊藤俊彦教授は、教育出版の『Spire_M』という冊子の記事で次のように述べています。
次に,幼児期の音楽的な表現が目指すものは何かということについてです。幼児期の音楽的な表現は,小学校のように「音楽」という示し方ではありません。ですから幼稚園では(中略)“感性と表現に関する領域「表現」”に当たる事項が音楽的な表現に関する内容となります。
この「表現」は,5領域の中で「感性と表現に関する領域」ということで,目指すところは幼児の創造性を豊かにすることであります。そのためには,幼児が日常の生活や遊びの中で感じたことや考えたことを自分なりに素直に表現できるようにする必要があります。
『Spire_M』
上記は幼児期について述べていますが、乳児期についても「感性」と「表現」のうちの、少なくとも「感性」については、同じく豊かにしてあげたいと思います。ここで育てた「感性」が幼児期以降の[表現」を豊かにしてくれます。